今まで私は
「無駄なこと」
が大嫌いでした。
合理、必要、有益なことが好きで、
非合理、不要、無益なことが大嫌い。
要は、「損か得か」が、私の行動の価値基準でした。
この「損得」思考のおかげで、よかったことはもちろんいっぱいありますが、
でも、「楽しそうだな。やってみたいな」と思ったことを、
「そんなの、何の役にも立たないじゃない」って、
自分で否定していた面もあったなぁ、と思ったので、
今は、「やってみたいな」と思ったことは、
可能な限り、行動に移す練習をしてみています。
で、今日は、
秋田県のコメダ珈琲1号店に行き、
秋田市のコメダ珈琲店に入ったときは、すごい行列でした。
以前の私は、「行列」が大嫌いでした。
「待っている時間」が、「無駄」と思っていたからです。
でも私は、シロノワールが食べたかったので、待つことを選択し、
さらに、喫煙席であれば比較的早く席に座れたようなのですが、
快適にシロノワールを食べたかったので、
あえて時間のかかる禁煙席を選択し、
結果、席に案内されるまで30分、注文してからシロノワールが来るまで30分待ちましたが、
自分が食べたいものを、自分が望む環境で食べることを妥協しないのって、
なんだかすんごく幸せでした。
知らなかったです。こういう豊かさ。
あとは、源氏物語の講演会も、
もう先生やめちゃったんだから、聴いてもいまさら何の意味もないと言えばないのですが、
源氏物語、好きなの
無駄でも、役に立たなくても、
好きなことしてるだけで、幸せなの
「ただ(意味なくても、役に立たなくても)好きなことをする幸せ」って、
知らなかったかもです。
源氏物語勉強するのも、授業のため、とか、
アドラー心理学学ぶのも、生徒理解のため、とか、
なんか、言い訳つくらなければ好きなこともできなかったけど、
ケチくさい人生だったなぁ
野球好きな人が高校野球に熱中するのと変わらないです多分。
それやったって、一円にもならないかもしれないけど、ただ楽しい。
「無駄」を全部切り捨てていったら、
「そもそも死ぬのに生きるのって無駄」てところに多分いっちゃう。
「そもそも死ぬのに、なんで生きてんの?」って聴かれて、
「えー?楽しいから」って答えられたら、
それは、かっこいいなぁ。
そこまでの域には、まだ行けてないけど、いつか行けたらステキと思います
おいしいシロノワールと、楽しい源氏物語講演会のおかげで、
そんなことをふと考えた、春の日の昼下がりでした。