大先輩。 | 山岸舞彩オフィシャルブログ

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人生の大先輩から、この本をいただきました。


安藤忠雄さんの「建築を語る」という本です。



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東京大学の大学院の講義で使われているそうです。


私は建築に関しては知識は皆無に近いのですが、この本に関しては、建築は勿論ですが、それ以上に20代をどう生きるか、という人生論の部分でとっても勉強になりました。

この本の著者は本当に行動力に溢れる人で、自分の興味のある事に対してとっても貪欲な方だと思いました。それは純粋に建築に対しての欲だったのかもしれませんが、その気持ちに正直に生きる事は実はとっても難しい事だとも思います。

私も、言い訳せずに自分のやりたい事、興味のある事にもっと貪欲になって生きていきたいと正直に思いました。著者も書いているように、あちこちに寄り道をして、自分なりの表現を
求め続けていきたいです。

本の中から、印象に残った言葉を引用させていただきたいと思います。


「人生というものは所詮どちらに転んでも大した違いはない。ならば闘って、自分の目指すこと、信じることを貫き通せばいいのだ、と。闘いであるからには、いつか必ず敗れる時がくる。その時は、自然に淘汰されるのに任せようと思いました。」


「20代は、建築に限らずどのような職業を選択するにせよ、その人間の生き方を左右する重要な時期です。多感な20代を緊張感をもって生きていけるかどうかが、それ以降、とりわけ40代-50代に自分らしい生き方を貫けるかどうかの分かれ目になります。

この時期、誰もが意識的にあるいは無意識に自分なりの理想像を探し、そして自分なりの世界観を形成していきます。『自分』が作られるといってもよいかもしれません。」


「20代の初め、みなさんと同じ年代の頃に、私はいろんなことに興味を持ちました。興味を持ったからと言って、それはそのまま簡単に発展するものではありません。あちこちに寄り道をして、自分なりの表現を求め、これまで建築を作ってきました。今のところ自分がどこに辿り着くかはわかりませんが、あと15年くらいは全力で仕事ができるのかなと思っています。そのなかで建築を考え続けたい。20代をどう生きるか、そこには楽しいこともありますけれども、たいがいは先行きの不安を抱えながら模索を重ねる時期でもあり、なかなかやっかいなものでもあります。しかし、50代くらいから本当に自分らしい建築をつくり始める時、いいスタートを切れるかどうか、あるいは若い頃に掲げた理想をもち続けられるかは、20代30代の頃の興味の持ち方と力の蓄え方にかかっているのではないかと思います。」



目指す道は違えど、私よりも何十年も多く人生を歩んできた大先輩が書かれたこの本に、そして、この本を今の私にプレゼントして下さった大先輩に、感謝したいと思います。

今しかないこの20代をどう生きるか。

このお仕事が好きだったからここまでどんな事があっても頑張って来れました。

沢山の方に支えられて、今の私は形成されていると思います。

その方々への感謝の気持ちを忘れずに、そして、自分の興味のある事、やりたい事に対してもっと正直になって、決して努力を怠らず、凝縮された20代を過ごしていきたいです。




この本をプレゼントして下さった方に、


「おもねず、おごらず、とらわれずに、あるがままに、信じたまま行っていれば大成すると思う」


と言っていただきました。


私自身がそれに値する程の人間だとはまだ思えません。

だけども、この先少しでもそれに近づけるように努力する事は出来ると思っています。

このタイミングで、この本に出会えて良かった。

心からそう思います。




今日は、何だか暑苦しいブログになってしまってすいません。。。

それでもここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございます!

時々スイッチが入るとこんな風になっちゃうんですよね。笑

それでは、今日はこのあたりで・・・。