カンボジアにサッカーもトライアルに言っていた出口君にインタビューをしました。

 

 

Q:改めて、海外挑戦をしようと思ったきっかけを教えてください。

 

もともと大学卒業するときにサッカーしたいなと思ってて、やっぱり、小さい頃からずっとプロになりたいと思っていて、日本では難しくてやっぱり海外かなあとずっと思っていました。そんな中で、去年、仕事をやめて、そこから今後どういう風にサッカーを続けていこうかなと思って、海外に行きたいと思って、そこから知人の紹介で、立命館大学で行われていたFootball English Sessionに参加させてもらって、より思考が固まったかなと思っています。

 

Q:Football English Sessionに出る前から行きたいと思っていたんですね。

 

そうですね。それでどこがいいんだろうっていう情報がない状態が長い間続いていたので、やっぱり海外でもともとされていた方の生の声が聞けるということで、アドバイスとか講義が役に立ったかなぁと思っています。

 

Q: 日本でプロになるのが難しいと思ったというのはどういう点ですか。

 

大学の時も部活ではやっていましたけど、関西2部と3部を行き来するような、強いとは言えない中堅もしくはそれ以下のようなチームでしたので、やっぱりそこでJFLであったりとか、Jリーグなどのレベルに達するような実力が自分にはないと思っていましたし、まあそこに引っかかるようなスカウトも来ているような状況ではなかったので、プロになるのは難しいかなと思っていました。

 

そんな中、ネットなどで、大学では全く出られなかったけど、海外でプロになれたとか、サッカーで生活していらっしゃる方がいるという知識があったので、自分もいけるんじゃないかということで、大学在学中には思っていたんですけど、まあそういう思いはやんわりとわずっと思っていましたね。

 

Q: 今回実際に海外に来てみて、どんな感想を持ちましたか。

 

他の国とはちょっと違うと思うんですけど、カンボジアの印象だけだったら、正直自分でもやれるんではないかと思いました。外国人枠というところが正直むずかしいのかなというのも率直に思いましたし、まぁ簡単だなぁと思う反面、外国人枠では苦戦したかなと言う印象です。

 

Q: カンボジアならいけそうだなって思ったという、具体的にはどういうことですか。

 

ほとんどすべての部分で、勝っていると言う表現ではあれですけど、全然勝てる要素はたくさんあるなーという印象でしたし、もっと環境自体に慣れて、自分のスキルだったりブラッシュアップできたら、もっと活躍できるだろうってつ心は自分の中では常に思っていました。

 

Q: ではでは外国人枠では難しいと思ったところはどういうところですか。

 

アフリカ人は、サッカーの戦術とかの理解度では低いですし、技術的にも低い選手がいるんですけど、やっぱり分かりやすいっていうところですね。強い、早い、点が決めれるとかであったり、やはりそういう所がすごい競争するのがちょっと難しいと思いました。正直、こいつには勝てないなって思うアフリカ人選手にも何人か会いました。

 

でも、大半の選手には、「自分の方がうまいやろ」って自分の心の中では、思ったりする部分はあるんですけど、評価するのはやっぱりコーチであったり監督であったりするので、そういう所で日本のサッカーが評価されてないなっていう印象もありましたね。やっぱり自分の実力不足というのは往々にしてあるとは思うんですけど。まあ、評価されづらい状況にはあったのかなって思います。

 

Q: 現時点で、海外へ出て得られたことは?

 

やっぱりメンタル的なことが多いかなとおもいます。日本だったらなかなかチャンスが巡って来ないんですけど、自分から動き出したらすごいトライアルとか受けられたりとか、前日に連絡して、「今日の練習おいで」とかそういうことになるので、やはり日本よりはチャンスが多いのかなと思いますし、そういう部分で動き出すっていうのが、海外に来たら磨かれるんじゃないかなぁってすごいと思います。

 

Q: 海外の生活からは何か得られたことありますか?

 

カンボジアは思った以上に発展しているかなっていうのが印象でしたね。日本からカンボジアからどっちが住みやすいかって言ったら、やっぱり日本の方が住みやすいと思いますし。自分の場合はすごいバックアップしてくださる方がいたので、すごい住居とかよかったと思うんですけど、やはり何も知らない状況で飛び込んできたりとか、住居を自分で手配しなきゃだめってなっとき、環境的にはもっと厳しくなるのかなあとは思います。

 

Q: 海外でサッカー面で困った事はどんなことですか。

 

やっぱり言葉が通じないのはすごく困ったなぁと思いました。僕は英語の勉強がまだまだできていなかったので、カンボジアの選手も英語が話せる選手が少ないっていうのもあったんですけど、カバーリングしてほしい時だったりとか、もっとプレスしてはめてほしいときだったりとか、そういう部分を言葉では伝えられないですし、そういう部分でやはり困りましたし、戦術的にもそういう部分を理解している選手が少なかったりとか、特にローカルの選手は多いと思うので、そういった部分ではやっぱりコマリましたね。

 

Q: 特にどういうシーンで英語が話せなくて困りましたか

 

やっぱりミーティング時とかも必要だと思うんですけど、ミーティングの時とかはボードに書いてくれたりとか、ある程度のニュアンスでわかるんですけど、僕が1番言葉が通じなくて困ったときは、交渉の時であったりとか、いつ契約が決まるんだと言うことを聞いたりするときに、自分から相手に発信してしていなかったと言うところが、一番困りました。

 

Q: サッカー以外の所で学んだ事はどんなことがありますか。

 

うーん、そこは特に困ったことはなく、特に僕はなかったと思いますね。はい。

 

Q: 日本のサッカーと何か違った所はありましたか?

 

連動とか、戦術的な理解度は低いので、まあ往々に、プレスは遅いかなと思いましたね。日本のサッカーはやっぱりこっちのサッカーと比べて早い印象なので、すごい中盤とかで受けに行っても相手全然こーへんなーって思ったり、サイドで貼ってたら全然相手プレスこーへんし、ドリブル全然しかけられるなーっていうことは結構あったのでやっぱりスペースは広いのかなーっていう、戦術理解度は低いからスペースが広くなったりとか、連動ができてないからスペースが多く与えられたりっていうのが、あったと思いますね。

 

Q:実際にFootball English Sessionで学んだ単語で、こっちでも使った単語とか覚えてますか?

 

Look aroungとか、そういうのはよく使って、見ろ、見ろとか使ってて、やっぱり喋ることで、少し自分が目立つというか、こいつはやる気があるんだなって思ってくれたりとか、そういった部分があったと思うので。そうですね、あとBe patientとかですね。でも、あのBe patientは、ローカルの選手はわかってなさそうだなーってのは思いましたけど、アフリカ人の選手とかは、なんかちょっと「うんうん」みたいな感じでしたけど、まあ、特にBe patientされずにいましたけど、まあアフリカ人はわかってそうだなって印象でしたね。

 

Q: こういう風に海外に挑戦することって誰もできることではないと思うんですけど、自分の人生にこういう海外経験はどう影響を及ぼしそうだと思いますか?

 

将来何をするかはまだわからないんですけど、コーチングをするとしたら、海外でやってる選手というのは、日本にいたら珍しい方だと思うので、日本のサッカーが全てじゃないよっていうことは、子供とかには伝えられるのかなって思います。カンボジアに来たことで、日本のサッカーをあらためてこれが本当に正しいんだろうかって、考えさせられる機会も多く会ったので、まあそれはコーチングをする上で、生きるのではないかなぁと思います。

 

Q: サッカー面でもそうですが、人生観みたいなもっと大きなところで影響を及ぼしそうなことはありますか?

 

こちらで、日本からの学生をインターンで受け入れている日本人の方がいらっしゃったりとか、いろんな仕事が見れたので、海外で生活していくために、日本から受け入れたりだったりとか、こういう仕事があるんだっていう発見は日本にいたらなかったのかなぁと思うので、そういう発見もすごい嬉しかったです。

 

それこそエージェントの方もたくさんいるんだなぁってあらためて思いました。そういうサッカーを通じた仕事もできるんだなーっていろいろ仕事を見れたのは良かったですし、まだ現地の言葉とかもまだまだなので、できるかって言われたらまだまだできないと思いますし、そこのスキルがもっと上がっていけば、自分もできるんじゃないかって思えたことはすごいよかったことだし、発見できたことだなって思います。

 

カンボジアでのトライアルの受け方はこちらを参考にしてください。