→『私のおすすめ育児本』の続き
下記の記事を書いてから、かれこれ2年半も前になる。
『WORK SHIFT(ワーク・シフト)を読んで、子育てで大切にしたいと思った4つの事。』
『何のために勉強するのか』を考え出したきっかけ。
この頃、反復学習に意味があるのか、と思っていた。
だって、計算は計算機やパソコンが速攻で計算してくれるし、
漢字だってパソコンの変換キーを押せば、一瞬で出てくる。
繰り返し繰り返し、同じ事をノートに書いたり、
計算したりする勉強って、
これからはあまり意味なくなってくるんじゃないか、って思っていた。
勉強には正解があるけど、
社会に出たら正解などない。
これからの世の中は、さらに不透明になりそう。
正解を求めるだけの勉強よりも、
どうして?何で?と理由を探り、様々な解を考える勉強の方が、
これからは大事になるんじゃないか、と思った。
実際、そういう事を書いている識者の方もいた。
反復学習の王様(?)、百ます計算も批判が沢山ネットに出てくる。
考える力が身につかない、云々かんぬん、と。
さて。理屈だけで考えるとですね、
上記のようになると思うのですよ。
でも、自分の子どもに勉強教えてみて、分かったのだ。
反復しないと、勉強は身につかない。
→『紙とアプリの合せ技。子どもに2ケタの数字を教えてみる その3』
勉強っていうから、紛らわしいのだけど、
要は読み書き計算である。
文字が読めない、数字が読めない、一桁の足し算が出来ない、このレベル。
知らないと日常生活に支障が出るヤツ。
反復するしか、道ないんじゃない?
小学校レベルの読み書き計算がきちんと出来ていない子に
『考える力』を求めても限界がくる。
スポーツが、地味なトレーニングを積み重ねて、
高度な技を成し得るようになるのと同じ。
読み書き計算は、その先の、永遠と続いていく勉強の基礎になる。
それは、分かってはいたのだけど、
この読み書き計算を身につける過程も、
ただひたすらに反復するだけじゃなくて、
ああでもない、こうでもない、と試行錯誤して出来ないかな、と思っていた。
でも、今は、これ反復するしか道ないんじゃない?
という気持ちになっている。
「素振りをしないで、試行錯誤しながらホームラン打てるようになりたいんです!」
と言っているようなもんだ、と。
バットを振り慣れてない状態で、何を試行錯誤するんだ、と。
早く気付けよ、という感じですが(笑)
2年半かかって、読んだり、書いたり、試したりして、
グルーーーッと一周回って結局、ここにたどり着くのか、
と思うと笑えてくる。
ただ、その反復学習をどういう風にやるのかは、
タブレットのゲームで釣るのか、
1日●分は、必ず机に座ってやる、と約束させるのか、
先取り学習で進めるのか、
テストの点が分かってから出来ない所を追いかけるのか、
方法は数々あると思うので、試行錯誤するならこっちだな、と思う。
小6の時点で、小学校分がちゃんと身についていれば良いので、
子どもとコミュニケーションとりながら、
臨機応変に、ゆるっとできれば。
反復学習に愛がある、と思う訳
子どもの自主性を尊重し、
苦手な事を埋めるより、子どもの得意な事を伸ばす。
今の子育ての空気感って、こういう感じのような気がする。
(気のせい?)
私もそう思っていたし、実際そう育ててきた気がする。
でも、ある程度大きくなってくると、
積極的に何でも取り組む子と、まだまだ幼い子と、
子ども間に個人差が出てくる。
放っておいてもガンガン伸びる子と、
手を貸してあげないと難しい子と、それぞれ。
得意な事、好きな事が明確になってない子も多い。
反復学習は、生え抜きの天才を伸ばすのには向かないのかもしれない。
しかし、どんな子でも一定のレベルまで拾い上げてくれるところに、
愛を感じるなぁと思う。
国的には、生え抜きの才能ある人に開花して欲しいでしょう。
天才児の親も、そうかもしれません。
でも、そうじゃない親は、丁寧に反復に付き合って欲しい。
これ、子どもを育ててなかったら、気づかなかった見方だなぁと思う。
ママブロネタ「育児」からの投稿