何のために勉強するのか Ver10 | やどかり族の育自日記

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やどかり族(宿借り族=転勤族)の妻の育児の日々。
つたない母と子供の成長を、鼻歌うたうように綴ります。
「好奇心」「対話」「自立」「多様性」がキーワード。今のとこ(笑)

何のために勉強するのか Ver9』の続き

 

【目次】

1:私の考える勉強する理由

2:国はどう考えているのか?

3:今までの歴史はどうだったのか? 

4:我が子の勉強の向き合い方

5:就学準備に何をするか? ←ココから

 

5:就学準備に何をするか? 

 

最初は何もしなくていいんじゃない?って思っていました。

学校入ってから頑張れ、と。

でも、周囲が公文に通い出したり、

「勉強させた方がいいんじゃない?」とアドバイスされると、

『何もしなくていい』の根拠が揺らぐ自分もいました。

 

何かしても、しなくてもどちらでも良いんだけど、

私自身が納得して、選びたかったんです。

 

進研ゼミやドラゼミのサンプルも取り寄せてみました。

→『就学準備って何のため?

とても良く出来ていました。

その時に取り寄せたサンプルの『しまじろう』のDVDは、

子ども達が異常に食いついて、今でもたまに見ています。

ひと目で子どもを惹きつけてしまうのは、さすがだな、と思いました。

 

でも、1年生で習う内容を先取りするのに、

やっぱりまた「うーん、何のために??」と疑問が湧くのです。

 

つまづいたらその時頑張ればいいじゃん、と思いましたが、

「勉強したくないから、ランドセルいらない」

と、繰り返し言うあーちゃん(5歳7ヶ月)に、また考えさせられます。

→『勉強したくないから、ランドセルいらない

勉強らしい事を何もやらないうちから、いきなりの拒否です。

 

放っておいていいような、何かした方がいいような。

一連の勉強する理由や、勉強との向き合い方を考えて、

次の事をやってみることにしました。

 

▼ママによる、あーちゃんの為の「お料理教室」。

 

ある日、あーちゃんに聞いてみました。

 

「あーちゃん、何している時が一番楽しい?お絵描したりー、お料理作ったりー、ブロックしたりー、色々あるでしょ?」

 

すると、

 

「お料理!」

 

と、返ってきました。

そこで、小学校に備えて保育園のお昼寝タイムがなくなる11月後半から、

少し早めに迎えに行って、「お料理教室」が出来ないか、と考えました。

 

料理をするには、文字が読めないといけません。

数字の理解も必要です。

足し算や引き算の要素もいるでしょう。

 

「お料理教室」なら、あーちゃんの興味を引き出しながら、

料理と勉強を結びつけて教えられるんじゃないか、と思ったのでした。

 

勉強が出来るようになる事が目的ではなく、

”勉強すると、大好きなお料理がもっとスムーズに出来る”

と分かり、本人が勉強のモチベーションを築くきっかけになればいいと思いました。

 

勉強嫌いな子どもに、勉強する理由を教える時、

「強く優しい人になるため」とか

「将来の生活の糧を得るため」とか

そんな事言ったって、多分、全然ピンと来ません。

 

でも、”大好きな何かが、もっと上手に出来るようになる”というのは、

子どもに理解されやすいのかなぁと思うのです。

 

「料理教室」を通じて、本人がやる気になるなら、

進研ゼミやドラゼミのドリルを購入してもいいと思います。

 

もしかしたら、全然勉強には興味がわかないかもしれません。

それでも、料理を上手くなろうと思ったら、

いずれ勉強しないとつまづくんですから、

本人がどこかでスイッチを入れるだろう、と思っています。

 

また、料理には、文字や数字を覚えるだけではなく、

物事を順序立てて進める力、道具を分類して整理整頓する力、

など学びの要素が沢山含まれています。

 

世界を広げていくための、興味のフックもいっぱいです。

「どうして天ぷら油を排水口に流してはいけないか?」

「野菜の旬はいつか?旬に関係なく野菜があるのはなぜか?」

「何でガスの炎は、温度が高いと青くなるのか?」

「献立は、どういう風に考えればいいのか?」

これらの疑問を、『クイズラリー』しながら料理をすると、

私にとっても、あーちゃんにとっても、勉強になるでしょう。

 

◇◇◇

 

「お料理教室」実施に向けて、先日可愛いエプロンを買いました。

私が可愛いと思うエプロンは、あーちゃんには不評なので、

私が絶対つけたくないと思うエプロンを選びました(笑)

 

子供用のエプロンをネットで探しましたが、

子ども受けしそうなヤツは、ポリエステル素材で全く実用的じゃなく、

実用的なヤツは、子ども受け悪そうです。(大人から見たら可愛いんですけど)

なので、オーダーメードで作ってもらいました。

2,000円くらいです。

 

また到着していないですが、

あーちゃんに事前にエプロンの写真を見せたら、テンションだだ上がりです。

今か、今かとエプロンを心待ちにし、

料理教室で何を作るか、リストアップしています。

最初は、オムライスがいいんだって。

私も楽しみです。

 

▼子育ての時間は、『お散歩登園』に似ています

 

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。 そして、最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしたかけがえのないその時間である。

 

これは、星野道夫さんの言葉です。

 

『何のために勉強するのか?』を考える時、

未来から逆算して考えたり、過去に何があったかを探ったりします。

考える時間軸が、”今”から離れます。

でも、考えがまとまったら、”今”を積み重ねる事を楽しみたいと思います。

 

だって、あーちゃんと勉強について向き合う時間は、

私の一生の中で、二度とやって来ないのですから。

どういう結果になったとしても、

親子で積み重ねた学びの時間は、私の宝物になると信じています。

 

何も出来なかった小さな赤ちゃんが、

こんなに大きくなって、可愛いエプロンをして料理する奇跡を、

每日でもちゃんと感動しながら、過ごしたいです。

 

それは、『お散歩登園』の時間に似ています。

保育園に歩いて通っていると、

季節の草花を愛でたり、小さな虫に驚いたり怖がったり、

子どもの可愛さに涙が出そうになったり、

とても豊かな時間を感じることが出来ます。

 

車で行っても、到着する先は同じ保育園です。

でも、道中で過ごす時間は全く違うのです。

人生は、おぎゃーと産まれるスタートと、

死ぬゴールはみんな同じだけど、

その間の時間が、それぞれの”生きる意味”になるんだと思います。

 

子どもの勉強は、先のゴールに目が向きがちになります。

でも、遠い未来の為じゃなく、

今生きている時間を豊かに過ごすためにも勉強は役立つのだという事を、

あーちゃんに感じて欲しいし、私も楽しみたいと思います。

 

 

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黒田さん引退会見を、録画して眺めています。ぜひ日本一で有終の美を飾って欲しいです。

 

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