文化審議会は7日、漢字使用の目安である常用漢字表に「俺」「鬱」など196字を追加し、「匁」など5字を削除して2136字とする改定案を了承し、文部科学相に答申した。年内にも改定常用漢字表が告示される見通しで、1981年に現行表が制定されて以来、29年ぶりの改定となる。
 現行表では手書きを前提に1945字が採用されている。その後に普及したパソコンや携帯電話の漢字変換機能の使用で、日常的に使われる漢字が増加したことから、改定では「すべての漢字を手書きできる必要はない」とし、約1割の大幅増を決めた。
 一方、手書きは文化や漢字習得の手段として重要だとの見解も示した。
 現行表には固有名詞だけに用いられる字は除かれており、今回も原則的に除外した。ただ、府県名で使われる「阪」「岡」「埼」などの11字は公共性が高いとして追加し、全都道府県名の常用漢字入りが決まった。画数が多く手書きは難しい「鬱」なども、使用頻度が高いとして加えた。
 新たに常用漢字となる「遜」「遡」「謎」では、これまでの常用漢字で用いられてきた、点が一つの「1点しんにゅう」を使うことも許されるなど、同じ漢字で異なる字体が混在する例も登場した。 

【関連ニュース】
関係団体からヒアリングへ=著作物利用の新規定導入で
平城宮庭園、特別名勝に=下関台場跡、遍路道も
常用漢字改訂案を了承=来月にも答申へ
京町家など重文指定へ=建造物8件を答申
常用漢字改訂案、変更せず=「碍」は見送り

鳩山内閣 8日まで職務執行(産経新聞)
荒井氏の事務所費問題、民主内から説明求める声(読売新聞)
被告に2000万円賠償命令 東京・足立の女性殺害(産経新聞)
<雑記帳>新キャラ「はやぶさ翔」は東北新幹線PRを担当(毎日新聞)
<安住選対委員長>現職重視の支援 国民新側に要請(毎日新聞)
 前杉並区長の山田宏日本創新党党首(52)に不倫の子がいると週刊朝日が報じて、物議を醸している。区長時代、その愛人宅マンションに毎日のように通っていたというのだ。これに対し、同党本部では、「事実無根だ」と反論している。

 「ウソつき山田宏日本創新党党首の隠しマンションに『女と子ども』」

 2010年5月25日に参院選出馬を表明したばかりの山田宏党首に、週刊朝日が6月11日号でこんな見出しの記事を書いた。

■自宅には月2、3回しか帰らず、毎日のように女性宅に

 山田氏は、既婚者で、杉並区内の自宅で妻と3人の息子と住んでいる。ところが、記事によると、六本木のピアノバーに勤めていた「妙齢の女性」と7、8年前から交際し、その後、女性との間に子どもができた。そして、自宅には月に2、3回しか帰らず、毎日のように目黒区内の女性宅マンションに通っていたというのだ。このマンションには、山田氏の活動団体の会議室も入っている。

 女性は、CDを出したダンス音楽の歌手でもある。勤め先のピアノバーは、山田氏と同じ松下政経塾出身の政治家がよく遊びに来ており、山田氏は、この女性と「同伴」に行っているうちに交際が始まったという。

 記事では、山田氏が週刊朝日の取材に逃げ回ったかのように書かれている。5月14日朝に前日から張り込んでいた記者が山田氏を見つけると、山田氏はそのまま元の部屋に戻り、この日の公務も急きょキャンセルした。また、当初は女性や子どものことを知らないとしていたが、同誌が「ウソ」を突くと、山田氏は、交際は否定したものの、知っていることを認めた。

 さらに、取材を続け、同21日に最終的な質問状を送ると、25日になって区長辞任、参院選出馬の会見を行った。これについて、記事では、「追及から逃れるためではなかったのか」と指摘している。

 記事では、山田氏の後援会の政治資金収支報告書に、女性の家族名で宣伝事業費として政治資金が支払われたともしている。

■「政治的な意図などはまったくありません」

 日本創新党の山田宏党首に不倫の子がいたというのは、本当なのか。

 このことについて、同党本部では、「事実無根だ」と反論。週刊朝日の記事に対しては、「こういった時期にああいったことが載るのは、朝日グループの政治的な思惑があるからではないか」との見解を明らかにした。実際にするかは別にして、同党本部の事務総長は、「抗議したい気持ちだ」としている。

 目黒の女性について、この事務総長は、こう釈明する。

  「本人は、『普通の知り合い』と言っていました。マンションへは、(団体会議室の)行く場所があったから行っていただけです。出張以外は、毎日自宅に帰っていましたよ。本人は、やる仕事がいっぱいあって、そんなことをしている暇はありません」

 公務キャンセルについては、「いくらでも理由をくっつけることができますが、記者が待ち伏せしていたからということはない」と言う。女性を知らないと「ウソ」をついていたかは、「いきなり質問されたら、よく考えずに言ってしまうこともあるかもしれません。ウソをつくことはありえないことです」と否定した。

 また、週刊朝日の最終質問直後に辞任・出馬会見したことは、「最初から参院選に出るつもりでしたし、そのタイミングがこのときだったということです」。女性の家族への政治資金支払いの有無については、「確認しないと分かりませんが、法違反はありません」と断言した。

 一方、週刊朝日の編集部では、「われわれは、慎重に取材しており、記事には自信を持っています。政治的な意図などはまったくありません」とコメントしている。


■関連記事
新党「日本創新党」 山田氏が党首 代表幹事は中田氏 : 2010/04/18
政党支持に地殻変動の予兆 急上昇「みんなの党」台風の目 : 2010/04/22
中田横浜市長VS「週刊現代」スキャンダル騒動収束せず : 2007/11/28
「海外ダダ漏れ」NZ航空が仕掛け人 : 2010/06/02
職場での「2ちゃんねる」閲覧禁止 大企業の約6割 : 2010/06/02

メガネなしで3D体感 技研公開2010(産経新聞)
暴力団排除にデータベース 日証協検討(産経新聞)
<結婚詐欺>女性から3000万円だまし取る 容疑で男逮捕(毎日新聞)
<普天間移設>共同声明に野党一斉反発 二枚舌、偽装と批判(毎日新聞)
花火 「天日干し」で仕上げ 愛知・豊橋(毎日新聞)
 宮崎県で感染拡大が続く家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)。国内で初めて実施したワクチン接種は25日までにほぼ終了したが、終息の見通しは立っていない。赤松広隆農相は同日の衆院農林水産委員会で「これだけ広がったことは、申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と述べ、初めて結果責任を認めて陳謝した。政府は対策を進めるが、家畜をすべて失う農家からは将来への不安の声が上がり、地域経済への影響も広がり始めている。

 「早期出荷の手順、時期がどうなるか分からない」。政府がワクチン接種と並ぶ対策の柱とする「早期出荷」の対象になった国富町の「宮崎牛」肥育農家、山元正人さん(57)は不安な日々を過ごす。

 早期出荷の対象は、県央部の発生地から半径10~20キロに設定された搬出制限区域の全家畜。牛と豚をゼロにして「緩衝地帯」を作り、感染拡大を防ぐ狙いがある。だが、食肉処理場の確保や輸送方法などを国と県が協議中で、まだ始まっていない。

 国は適期前の早期出荷を巡り、適期まで生育した場合に想定される販売時価との差額を補てんするとした。

 だが、約40頭を育てる山元さんは「2カ月前に50万円で買ったばかりの肥育素(もと)牛(うし)はまだ体が小さく、枝肉にしても買いたたかれるのが落ち。本当にきちんと評価してもらえるのか」と不安は尽きない。

 7年前に脱サラして始めた肥育。牛舎の建設費の借金が残り、飼料価格の高騰などにも悩む。09年度は約2000万円を売り上げたが、利益は25万円。「素牛を買い入れ、肥育して出荷できるまで2年間は必要。その間の収入はまったくない。ゼロからの再建ができるようにしてもらいたい」と訴える。

 再建への不安は、殺処分対象となった農家も同様だ。

 県内のJA13組合を束ねるJA宮崎中央会の羽田正治会長は21日、畜産農家約1400戸の経営再開に必要な費用は約800億円に上るとの試算を示し、「補償が農家の安心につながる」と十分な支援を求めた。

 長引く口蹄疫が経済にも大きな影響を与えるのは確実な情勢だ。

 JA宮崎信連によると、県内13JAへの緊急融資申し込みは21日までで316件。うち100件に計約2億6900万円を融資した。宮崎銀行にも二十数件、計約3億円の申し込みがある。相談は農家だけでなく、家畜の運送会社や食肉関連の卸、小売業者などから寄せられている。

 甲斐諭・中村学園大教授(食品流通学)は「畜産は多くの関連産業から成り立つが、すべてストップした状態だ。宮崎産の子牛は、各地の高級ブランド牛産地にも出荷されている。口蹄疫の経済的影響は計り知れず、長期化すればBSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザよりも深刻で、未曽有の被害となるだろう」と指摘する。【石田宗久】

 ◇殺処分の確実な遂行を--専門家

 県央部と県西部の2地域で発生した今回の感染。県央部では拡大が続く一方、県西部では13日を最後に感染疑い例は出ていない。

 両地域の違いは殺処分までの時間だ。県西部では、排せつ物などに含まれるウイルスが牛の約1000倍とされる豚は感染疑いを確認した日に処分し、牛も3日以内に終えた。県央部では埋却地の確保が難航し、処分待ちの家畜が多数に上る。

 今後の見通しについて、東京大の明石博臣教授(獣医微生物学)は「現時点ではいつ終息するか分からない。ただし、典型的な流行なので、教科書通り殺処分を確実に遂行することが重要」と語る。

 風による広範囲なウイルス拡散への対策を求める声も。真木太一・九州大名誉教授(農業気象環境学)は「ウイルスは砂ぼこりや土ぼこりに付着し、風で飛ばされる。ヘリコプターなどを使って大がかりな薬剤散布をすべきだ」と話す。他地域への飛び火については、明石教授は「可能性を否定できない。従来通り消毒を徹底するしかない」と指摘している。【佐藤浩、福永方人】

 ◇九州・沖縄、家畜取引を停止 肉用子牛シェア6割、全国に影響も

 口蹄疫発生を受け、九州・沖縄地方では54カ所ある家畜市場のうち、福岡県内の1カ所以外は牛や豚の取引を停止している。畜産関係者や家畜を介した感染拡大を防ぐためだが、同地方は肉用子牛の取引頭数が約23万頭(09年度)で全国の約6割を占めており、影響が広がっている。

 「佐賀牛」の生産者で農林水産大臣賞などの受賞歴もある佐賀県伊万里市の古竹隆幸さん(47)は昨年、飼育頭数を140頭から200頭に増やしたばかり。子牛が調達できなくなり「タイミングが悪過ぎた」と嘆く。

 長崎県などで子牛を買い付け、20カ月ほど育てて毎月10頭ぐらいずつ出荷してきたが、子牛が買えなければ売り上げ減も必至だ。

 不況による牛肉の消費減退で、成牛の値段も以前の1頭100万~105万円から85万円程度に下がっており、口蹄疫発生は「泣き面に蜂」となった。

 窮状は繁殖農家も同じだ。佐賀県唐津市の担当者は「農家は出荷適齢期を過ぎた子牛を抱え、牛舎は満杯。餌代もかさむ」と話す。

 市場での競りが開かれないため、相対取引で子牛を売る農家も出始めたという。

 九州・沖縄の取引停止が長期化すれば、影響は全国に及ぶ。独立行政法人農畜産業振興機構によると、全国で4月に取引された黒毛和種の子牛は前年同月比13%減の2万7559頭で、平均価格は38万2776円と7%上昇した。

 同機構は「模様眺めの畜産農家も多いと思うが、取引停止が続けば子牛価格が更に高騰し、農家経営を圧迫する可能性がある」と話している。【行友弥】

【関連ニュース】
口蹄疫:「区域外」処理も検討 早期出荷へ農水省
口蹄疫:ワクチン接種ほぼ終了 進まぬ「牛豚ゼロ地帯」
自民党:赤松農相の不信任決議案を提出へ 口蹄疫問題で
但馬牛:種牛3頭を移動へ 兵庫
口蹄疫:「対策法案」自民と公明が提出

口蹄疫、「両陛下も大変心配」(時事通信)
「種牛ビジネス」精液は高値取引(産経新聞)
社民、連立残留へ…政権内で「県内反対」主張(読売新聞)
警部補を条例違反で逮捕=女子高生にわいせつ行為―新潟県警(時事通信)
クリントン長官、午後来日=日米実務者は詰めの協議―普天間(時事通信)