コーヒーとリン酸塩で実験-結果 | ギモンの科学(仮題)

コーヒーとリン酸塩で実験-結果

さて、結果はどうなったかというと、こんな感じです。
いきさつと実験の概要はこちら
まず、自分で設定したパラメータの確認から。

実験区
の名前
溶質
濃度
(mg/100mL)
濃度
(mg/100mL)
(H3PO4または
H2CO3換算)
コーヒー豆
の量(g)
P1-10
NaH2PO4
・2H2O
14.3
8.98
6.6673
P1-20
NaH2PO4
・2H2O
28.8
18.09
6.6666
P2-10
Na2HPO4
・12H2O
32.4
8.87
6.6663
P2-20
Na2HPO4
・12H2O
66.7
18.25
6.6668
P3-10
Na3PO4
・12H2O
35.2
9.07
6.6670
P3-20
Na3PO4
・12H2O
70.5
18.17
6.6648
C-10
NaHCO3 13.5
9.97
6.6658
C-20
NaHCO3 27.1
20.01
6.6660
ブランク
なし 0
0
6.6668

計量誤差があるので、濃度とコーヒー豆の量は
まったく同じにはできません。
Pから始まる実験区のリン酸換算の濃度ですが、
本当は約10mg/100mLと約20mg/100mlにするところを
計算ミスで約9mg/100mLと約18mg/100mlにしてしまいました。

で、結果です。

実験区
の名前
コーヒー
の重さ
(g)
コーヒー
乾燥物の
重さ(mg)
コーヒー
濃度
(mg/g)
コーヒー
のpH
コーヒー
の吸光度
(ABS)
P1-10
79.3247 605
7.63
5.07
0.748
P1-20
79.5304 508
6.40
5.04
0.636
P2-10
78.7223 585
7.43
5.17
0.775
P2-20
78.9498 584
7.39
5.35
0.851
P3-10
78.7052 593
7.54
5.37
0.829
P3-20
78.8691 577
7.32
5.88
0.951
C-10
78.5372  586
7.47
5.30
0.789
C-20
77.6898  692
8.91
5.55
1.013
ブランク
79.9075  535
6.70
5.02
0.663

コーヒー乾燥物の重さは、直接乾燥法(105℃、恒量)で求めました。
また、コーヒー乾燥物の重さからは、溶質の重さを引いてあります。
吸光度の測定は、550nm、光路長10mmで行いました。
コーヒーの可視光吸収スペクトルは、
右肩下がりの、ピークがない曲線になりますので、
適当な1波長を取って採用しました。
吸光度が大きいほど色が濃いということになります。

味見もしてみましたが、どれもほとんど同じ味でした。

考察も早くしたいんですが、長くなったので次回に

#アメーバブログで表(テーブル)を作るの、すごく大変でした…
#まぁ、ブログで表なんて普通の方は載せないでしょうから、
#仕方がないんでしょうけど…

2008.9.15追記
コーヒー濃度の桁数を2桁間違えていました。
ケアレスミスですみません。修正しました。

2008.10.5追記
味について書くのを忘れたので、追記しました。