石川四高記念館に隣接して旧石川県庁舎(しいのき迎賓館) がそびえています。
玄関の両サイドのしいの木がシンボルとして有名です。
現在は観光案内や、レストラン・カフェ、会議室、ギャラリーなど、憩い・交流の空間を備えた施設となっています。
大正13年に竣工し、平成14年まで使用されていた庁舎が見事に保存されています。
玄関を入るとあの時代の特徴であるかまぼこ型アーチの受付があり、次に必ず段差があり、昨今のバリアフリーとは好対照です。
階段を上がり踊り場から左右に分かれて階段が続き映画「Sound of Music」のトラップ大佐の館を連想します。
教訓として言っておきたいのですが、たかが90年ほど昔の建物だからと舐めてはいけません。
何が何でもこの頃の建築は保存すべきなのです。
前回述べた旧愛知一中の校舎 も建て替え当時は築60年だったわけですが、遺っていれば80年になります。
ここからは妄想と思っていただいて結構ですが、某政治家が阪神淡路同時MMEに便乗して、
その昔、自分が一中の入学試験に落とされたリベンジとして伝統ある校舎を消す ことに成功したのです。
一方、彼が第二志望で入った学校にある、同じ頃建てられた講堂は今も健在です。
この某政治家の件は本人が「その通り」と認めない限り妄想のままです。
また当時、セントレア空港の敷地の埋め立て工事現場へ、校舎の瓦礫(良質な土止め材)を積んだダンプカーが行き来していたという話を聞きました。
たとえ考えすぎと言われても、これが名古屋なのです。
あの街の格はこの程度なのです。