アメリカンな日々(その1) | Nagoya Double-Reed Ensemble

アメリカンな日々(その1)


 みなさんこんにちは、名古屋ダブルリードアンサンブルは先日、8/5-9にアメリカのニューヨークで開催された「2014年国際ダブルリード協会」(International Double Reed Society 2014 : 以下IDRSと表記)のカンファレンスに参加してきました。

 今回はそれのご報告です。が、先発隊(だーいし、宮澤さん)と、後発組(山本せんせ、えりんこさん、真美ちゃん、真知子さん、フジケンさん)では旅程が相当違っていたので、このご報告の実態は、不肖だーいしのいつものニョロニョロ日記(アメリカナイズされたもの)ですのでどうぞ肩の力を抜いて冷ややかにご覧ください。


8/4出国。8/2-3と大きな本番を抱えていたわたくし、8/3夜に帰宅して急いで荷物を詰め始める。新調したスーツケースがギリギリ届くものの、海外が久しぶりなので何を詰めたら良いか分からない。とりあえずステッカーを貼ったりして無駄な時間を浪費するものの、スリッパを詰めようとしていかんこれは機内でも履くから手荷物のほうナイフを手荷物にしようとしていかんいかん学生の時、シドニーの空港でうっかり刃物所持でエラい目に遭ったじゃんとか、アタフタしながら用意を終える。


 で、出国当日の朝、ダブルリードメンバーはなんとリハーサルをしてから、宮澤さんとだーいしの先発隊は中部国際空港へ。わたくし出国直前空港でようやく少しだけ両替をする(今回あまりに7月が忙しく、両替はおろか、地図もガイドブックも買わずに出てきてしまった)

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 ところがいきなり飛行機が遅れる。やることがないので空港で演奏予定曲のスコアリーディング(スマホで遊んでるとあっという間に電池が無くなるからだ)。2時間後ようやく出国、香港経由(CX)。夜中に着き、乗り換え待ちの空港内のカフェでコーヒー頼んだら目の飛び出るほどの値段でビックリ。スッゲー適当なコーヒーが62香港ドル(約820円)ってどうよ。

 ま、それはともあれ、機内では宮澤さんはひたすら映画を鑑賞されてたのに対し、だーいし落ち着きない子供みたいにディスプレイをいじり、雲ばかりの窓の外を見ては飽き、ゲームをちょっとやって飽き、コウテイペンギンのドキュメンタリーをちょっと見ては飽き、少し眠っては寝るのにも飽き...とまことに退屈な時間であった。

 ちなみにこの3日後の後発組(JAL)もたいしたエピソードはなく、長いフライトの間□□さんはひたすらアメトークを観て笑いを堪え△△氏はアナと雪の女王を3回り(最初は画像のみ、次は音声のみ、最後に画像と音一緒に)観てたとか、○○ちゃんが「凄いんですねぇ!ボーイング777って777人も乗れるんですねぇ!!」「離陸のときなぜシートベルトをせなあかんか知ってますか?皆でつま先上げたら重心の関係で飛行機がひっくり返ってしまうから禁止しているんですよ!!」と騒いでつまみ出されていた、あ、つまみ出されはされてないか(笑)、とかまあこんな調子で無事到着。 


 さて、先発隊のわたくしと宮澤さんは現地時間8/5の7:00AMに空港に着き、タクシーをすっ飛ばし9:00AMからのリハーサルに間に合わせるというかなりな強行スケジュールを予定していた。だが到着も遅れ、入国審査も時間がかかり、バゲッジも相当待たされ空港を出れたのは8:45。どうせ遅刻だけどどうする~?と悩んだが、とりあえずタクシーに行き先を告げ、会場であるニューヨーク大学目指して走ってもらう。

 月曜日の朝だったのでけっこうなラッシュアワーだ。僕が「できたら早く着ける?」的なことを頼んでしまったので黒人の若者の運ちゃんはまかしとけ的なブイブイ運転をしてくれる。ウゲェ気持ち悪い。自分が車酔いすることすっかり忘れていた。レーンを右へ左へ、可能な限り前を詰めるといういわゆる「名古屋走り」をニューヨークで味わうことになろうとは(笑)。一方通行が多いマンハッタンをかいくぐり、9:30amに到着。兄ちゃんかなり頑張ってくれたのでチップを弾む。

 ところが、リハーサル会場と伝えられていた所に行くも、様子が変だ。リハーサルはおろか、楽器持っている人がひとりも居ない。さんざん迷って会場受付のところまで行き、カタコトと、偶然日本人の方が居たので通訳してもらって分かったのが、どうやら2回のリハーサルのうち、この朝の分が無しになったらしい。マジっすか。うーん、このままじゃスーツケースも持ってるしなぁ..。と、とりあえず泊まることになってる宿に行く。予想通り、スーツケースは預かってくれるがチェックインは15時以降と言われる。わたくしこう見えてきれい好きなので、もう数十時間もシャワーを浴びていないのが苦痛でしょうがないのだが、仕方が無い。今回のホテルはアッパーウエストと呼ばれる結構ハイソなところなので、セントラルパーク(栄じゃないよ)がすぐそばだ。お昼を近くのピザ系のファストフードで済ます、意外に美味い。


食べ終わり、思わぬ時間が出来たので散策に行く。

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 とんでもなくデカい公園である。ニューヨークの中心であるマンハッタン島の中心上部、かなりの部分を占めるこのセントラルパークは構想当初より非常に緻密に造られた公園であるが、巧みな配置によって全てがとても自然に感じ、あまり人の手が入っている感じはない。広い池ではボートが貸し出され、また芝生ではたくさんの人が思い思いに寛いでいた。というわけですぐにニョロニョロになりお昼寝してしまっただーいし君と、今回をどう過ごすか綿密な予定を考えている宮澤さん。

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 15時になり荷物を部屋に入れ、今度はまた会場のニューヨーク大学に向かう。地下鉄(メトロ)で13-20分だが、地下鉄に鈍行と急行がある上、あるメトロの入り口はのぼり線のみで、別のは下り線のみだったり、両方OKだったりと、だーいし非常に戸惑う(宮澤さんは全く平気らしい。頭の出来が違うのである)。その上、改札で地下鉄のカードを読ませるのにコツが要る。「Metro Card」と書いてある黄色のがそれだ。

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日本みたいにカードそのものを改札機に投入するのではなく、クレジットカード読み込みのように、滑らすように磁気面をスワイプするのだが、そのスピードが遅くても速くても駄目で、「too fast, swipe again」とか機械に何度もやり直しを喰らい、わたくしそれだけで少々ヘコむ(何度も言うが、宮澤さんはすぐに要領を掴んでいた、頭の[略])。


                                                  というわけで続く。