ヲタ夫 息子の誕生日の過ごし方 前編 の続きです。
息子の１歳の誕生日と、AKB48イチオシメンバーの麻里子様こと
篠田麻里子ちゃんの握手会の整理券配布が
同じ7月4日ということが判明。
ヲタ夫、どうする？どうするの？！
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息子の1歳の誕生日 と 整理券配布日が同じ7月4日・・・。
これ、どうなっちゃうのかしら。
顔を青くする私。
・・・とは対照的に、高揚感を隠し切れないヲタ夫。
ヲタ夫「ひゃっほー！！
ぃやったねー！！」
私「・・・ちょっと、あなた握手会整理券配布に
行くつもりじゃないでしょうね？」
私の言葉に胸を張るヲタ夫。
ヲタ夫「オレがそんなことすると思った？
もちろん整理券貰いに行きますよ！(°∀°)b 」
文章の文法、おかしいだろ、お前。
・・・っていうか、整理券貰いにいくのね、やっぱり ＿|￣|○
誇らしげに語りだすヲタ夫。
「だって、考えてみてよ。
7月4日（金）って言ったら平日だよ？！
普通だったら、オレは会社に行くから
整理券を貰うことなんてまず無理だっただろうし、
こんな間近になってから有給なんて取れなかったよ。」
ふむ。
まあ、こんな2日前に有給申請して
通るような会社ではないよね、結構忙しいし。
（正直に理由を言えば、どんなに前であっても有給なんて無理だろうけど。）
ヲタ夫「たまたま7月4日はカズの誕生日を過ごそうと思って
有給を取っていたわけですよ。
その日と握手会整理券配布が重なるなんて・・・
オレは今、モーレツに感動している！！」
あ、はい。
そーですか。
ヲタ夫「カズ、7月4日に生まれてきてくれてありがとう！
そして、のりこ、
７月４日にカズを生んでくれてありがとう！！」
いや、別に次の年の篠田麻里子握手会のために
７月４日にカズを生んだわけじゃないんですが・・・。
７月４日、当日の予定は、
カズ１歳の誕生日記念として、
１１時からベタにスタジオアリスで写真撮影。
これは既に予約済みである。
そして、問題の握手会・整理券配布は１０時スタート。
ヲタ夫「ここもツイてるところだよね。
写真撮影の予約時間を１０時にしていたら
もろに重なっちゃうところだったよ。
まずオレは９時に家を出て整理券を貰うよ。
１０時過ぎには券をもらえると思うから、
１０時５０分頃に駅で落ち合おう。」
もう止めても聞かないだろう。
ヲタ夫は、その後の予定には
影響しないと言い張るので了解した私。
へなちょこ奥さんでスミマセン ＿|￣|○
当日、９時前にいそいそと出かけていくヲタ夫。
残された私は、これから行われる予定の家族写真撮影のため、
いつものジーンズ＆Ｔシャツ姿というわけにはいかず
ちょっとオシャレな格好をして・・・みたものの、
相棒＝お腹を壊し気味で機嫌の悪いカズ。
家の中はちょっとした・・・いや、相当ハードな戦場です。
大汗かいてウォータープルーフのメイクすらすっかり落ちた状態で
１０時頃、カズをつれて家を出る私。
その頃、ヲタ夫は銀座の福屋書店に到着。
以下（ ）内は後から話をきいたのりこのツッコミです。
そこには限定５００枚の整理券を求めて、
既に１００人弱のヲタ達が並んでいた。
おしゃれな銀座に、
決しておしゃれではない人たちが織り成す長蛇の列。
（ヲタってチェックのシャツ好きだよね・・・なんで？）
列の最後尾に並ぶヲタ夫。
配布開始時間が近づくにつれて、このヲタ列がどんどん伸びてゆく。
皆さん、平日の１０時ですよ？
お仕事とか大丈夫なんでしょうか？
他人ヲタ事ながら、心配してしまうヲタ夫であった。
（いや、有給とってここにいるあんたも・・・どうなのよ？）
１０時になり、整理券配布開始。
列の一番最初に並んだトップヲタが、
整理券を貰うやいなや猛烈なスピードで列最後尾にダッシュ！！
どうやら２枚目の整理券をＧＥＴする目的のようだ。
恐るべし、ＡＫＢヲタ。
あぁいう熱狂的なヲタは少数なんだろうな・・・
なんて思いながら並んでいたヲタ夫だったが、
整理券を貰ったヲタのほとんどが
列に並ぶヲタ夫の横を通り、また列の最後尾に並んでいく。
みなさん、何枚貰うつもりですか・・・。
そして、ヲタ夫の順番が来た。
無事、整理券Ｇｅｔ！
しかしながら、ほとんどのヲタが
再度列に並んでいるのを目の当たりにしてしまった今、
整理券が２枚あれば、麻里子様と２回握手できる・・・
そう思ってしまうと、もう一度並びたい衝動に駆られるヲタ夫。
しかし時間は１０時３０分。
もう一度並ぶと妻と息子との待ち合わせに確実に送れてしまうだろう。
ヲタ夫の頭の中に
天使の麻里子様と悪魔の麻里子様が交錯する。
（天使も悪魔も両方麻里子様なのね・・・。）
はっ、いかんいかん。
オレは麻里子様のために有給を取ったんじゃない！
息子カズのために有給を取ったんだ！！
我に返ったヲタ夫は、後ろ髪引かれる思いを断ち切り、
整理券配布の列を後にするのだった。
（偉いぞ！ヲタ夫！！・・・・って偉いのか？いや、普通だよね。）
待ち合わせ時間に落ち合った私達家族３人。
早速、写真撮影のためにスタジオアリスへ。
家族写真も、麻里子様と握手ができることを考えるだけで
自然に笑顔がこぼれるヲタ夫だけ
とてもいい顔で写っていました (・∀・)
その後、赤ちゃん本舗で必要なものを一頻り買い込み
帰路につくために、最寄り駅に向かう家族３人。
駅の改札前で急に立ち止まるヲタ夫。
ヲタ夫「ちょっと、電話をかけたいんだけど、いい？」
電話？きっと会社に電話ね。
今日は無理言って取った有給だし、
仕事の進捗状況が気になるのね。
そう思い、カズと遊んで待っていると、
電話の内容が漏れ聞こえてきた。
ヲタ夫「あ、福屋書店さんですか？
あの、麻里子様、あいや、篠田麻里子さんの
握手会の整理券の件で・・・
あ・・・はい・・・はい・・・そうですか・・・
お昼頃に配布完了ですか・・・
はい・・・ありがとうございました・・・。」
残念そうに電話を切るヲタ夫。
もう一枚、
貰うつもりだったんかいっ！！
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読者さんの大方の予想通りの展開で・・・
皆さん、エスパーですか？
って、普通に予想付くか orz
ヲタ夫的こぼれ話
ヲタ夫が銀座で、例のおしゃれじゃない列に並んでいた時のことです。
ひとつ前に並んでいた人の顔を見ると、
意外なことに？結構なイケメンだったとのこと。
いや、でもきっとこのイケメンはＡＫＢヲタなどではなく、
たまたま麻里子様のファンだったから並んでいるだけなんだろうな。
こんなにイケメンだったら、普通に女性にモテそうだし。
そんなことを考えていたら、そのイケメンは整理券を貰った後、
列に並んでいるいろんなヲタ達と挨拶や談笑を交わしながら
列の最後尾へ並びなおしていたそうです。
あなたもですか・・・イケメンさん、
・・・イケメンでもヲタなのね。
オレと一緒なんだね！
そのイケメンヲタと仲間意識を感じずにはいられないヲタ夫だったそうな。
おしまい。