－これは、イースター島で巻き起こる、男４人の暑くさ～い物語である－
さてさて、キューバの旅を終えた亀ちゃんは、チリへ向かっていた。
飛行機で、味気なく。
が、想像していたよりも、快適な空の旅だったので、その味気なさも良いもんだと思った。
離陸後すぐの機内食を食べ、眠りについた。
シートは狭かったが、隣が女性だった為、ストレスも感じず熟睡出来た。
起床後、貧乏旅にとってはありがたい、少しボリュームのある朝食が出た。
爆睡していたので、あやうく食べ損ねる所だった。
（隣のねーちゃんのカチャカチャという音で目を覚ました。あっぶねー・・・）
そうして、８時間ほどのフライトはようやく終わりを告げ、友が待つサンティアゴに到着した。
『サンティアゴのペンション内藤（日本人宿）で待ってるから』
友からそのようにメールをもらったので、その場所へと向かった・・・
ペンション内藤横のジャパニーズレストラン。
宿のインターホンを押そうとした時、都合よくオーナーの内藤さんが出迎えてくれた。
『話は聞いてるよ！！イースター島にいくんだって？？』
『はい・・・』
『上で友達が待ってるよ、あがってあがって・・・』
そんなやりとりを交わし、友が待つその部屋へと、足を運んだ・・・
さて、遅くなったが、ここでその友を紹介しよう。
初めに断っておく。
皆個性的で良い奴ばかりだ。
しかしここでは、短所を強調してイントロデュースしていく事にする（あくまで亀ちゃんの基準）。
ではまず、今回初めて会う事になった、『野原ヒロシ（以下ヒロシ）』
まだ学生だが、何かと自分の意志、考えを持っている。
加えて、かなりの生真面目なので、あやふやな行動、間違った事が大嫌い。
そこが玉に瑕で、よく他人と意見が衝突する。
そして、４人の中でリーダー格？？な料理長『ちょんまげニッシー』
集団行動においては、率先して場をまとめる性格。
が、少しばかり皆を規則に縛り付ける傾向あり。
ちょっとした事でイラっとし、すぐに文句を言うが、ケロッとした性格の為、根に持たない。
亀ちゃんとはエジプト・ダハブで知り合い、南米で再会を約束していた。
最後に、４人の中で一番長老な、『麦わらのぼうさん』
極めてマイペースで、４人の中で行動に移すのが一番遅い。
初めて会った時も、飛行機に乗り遅れていたほどだ。
が、その性格は集団生活には必要不可欠で、僕ら全員の関係を円滑にするオイルのような存在だ。
ぼうさんとはイギリスで会い、たまたまイースター島インの日が同じ事から、一緒に周る事を約束していた。
あだ名通り、麦わらがトレードマーク・・・
って似顔絵じゃわからん！！
失礼、本物をどうぞ（良ければ見比べて下さい）。
二人との再会を楽しみにしていた亀ちゃん。
そして暖かく迎え入れてくれたぼうさん、ニッシー。
新たな旅仲間のヒロシ。
４人集まり、勇気は百倍、元気は千倍！！
これで怖いもんなしだな！！
って事で、早速イースター島生活の食材を買いにスーパーへ。
（イースター島は物価が高いので、事前に本土で一定の食材を購入しておくのだ）
肉、野菜、バター、小麦粉にお米、パスタに油、ミルクやお菓子・・・
４人分の、９日間の食料だから、その量も半端ない！！
これを各自のバックパックに手分けして詰め込んでいく。
中には、３０キロオーバーも・・・。
ありがとうございます、 ニッシーさん、ヒロシさん（亀ちゃんが一番軽かったです・・・）。
さあさあ、食材も買い込み、晩御飯も食べ終え、後は寝るだけ。
出発当日は、朝９時の便なので、６時起床だ。
『ヒロシ目覚ましかけといて！！』
リーダー格のニッシーが言う。
『５時セットで言いんですね？？』
素直に言う事を聞くヒロシ。
亀ちゃん、ぼうさんもヒロシに甘えて就寝。
翌日。
『ふっざけんな！！』
丁度、夢と現実の境目で、その言葉が僕の耳に飛び込んできた。
ニッシーが発した言葉と気づくのに、時間がかかった。
どうやらヒロシが目覚ましに反応しなかったらしい。
時刻はもう５時半だ。
まあ、乗り遅れるという事にはならんし、俺らにも責任はあるんやし・・・
そんな風に思いながら、寝ぼけた頭でその光景をおもしろおかしく見ていた亀ちゃん。
『６時に出発するで！！』
そう言いながら、世話好きのニッシーは、皆の為に用意したアボガドジュースを持ってきた。
ははは・・・！！
なんだかハチャメチャなメンバーだな（笑）
いきなりチームワークがバラバラだ（笑）
イースター島、どうやらおもしろくなりそうだ・・・！？！？
そして、
一行はイースター島へ・・・！！
またいきなし話とんだな！！笑
イースター物語、つづく。
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