水を張ったたらいの中に色のついた液体を垂らし、かきまぜ、
布を浸してひたすらじゃぶじゃぶ。。。。。。
色は布にどんどん吸い込まれ、たらいの中の水は透明になってゆく。。
その水音と、生まれては消える泡と、色を失い透明になってゆく水色と、
色を吸い込み染まってゆく布と、、、
夢中になって見入っていると、それらはスローモーションのような速度に変換され
まるで甘い夢でもみているような陶酔のひととき。
ベンガラという大地の恵が両の手にダイレクトに伝わり、上気して頬は薔薇色に。
染織家の方の手は、白くてすべすべだった。
小さな春の兆し蠢く立春の日、羽曳野にある古色の美でベンガラ染めしてきました。