職人・運転手がなぜ消えたのか | 社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

経営歴36年。波乱万丈、成功と裏切り、でも人生は素晴らしい

建設業界の人手不足は深刻化しています。いわゆる職人不足です。


なぜ職人が居なくなったかと言えば、景気低迷時期ゼネコンの激しい受注競争のダンピング合戦で

しわ寄せは下請け、そしてそこで働く労働者の賃金低下が一番の原因であります。

魅力も将来も見えず、日雇い的な賃金体制(交通費から道具まですべて職人持ち)で

年収も安く技術を取得してまで職人になるような人材がいなくなるのは当たり前だと思います。

それが、ここにきて人手不足になり賃金は高騰しても今更遅い感じでもあります。


同じく運輸業でも中小の6万社が激しい競い合いを起こし、同じくしわ寄せは運転手の賃金にまわり

厳しい労働環境では若い人があ集まらなくなるのは当たり前だと思っています。


そこで当社はドライバーや職人(一部始めています)など人手不足で深刻な業種専門で、

お客様側と条件面を交渉しながら待遇面を少しでも改善した上で受注し、

採用する人材を派遣や運輸部門でお客様の人手不足の手だ付けの為に提供しています。


正直、他社よりは当社の請求金額は高いと思います。

それは働く方が長く働いてもらえる為には致し方ない条件だと思ってます。


業界全体で待遇面の改善をしていかないと、人を集める事は不可能な時代です。

勇気をもって値決めを中小企業でもしていくべきでないでしょうか。