平林克己写真展 | 進藤祐光の多事争論

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世の中を見つめるカメラになりたい



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岡山市内で開催されている平林克己写真展を観に短時間だが岡山に行ってきた。


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平林くんは2011.03.11の震災以降、東北や関東圏を写真に記録し、復興を目指す街や人々を正面から撮っている。

画面には必ず太陽が写っている。

希望の光にも見えるし、容赦なく照りつける光にも見えるし、繰り返される宇宙の時間軸を感じる。


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去年の12月に撮影された土地では地盤沈下してるせいで住宅街が水浸しのままの写真だった。

僕からしたら1年何ヶ月も過ぎてるのに何にも変わってないやん。という感じ。

平林くんの話では復興のスピードがゆっくりの土地もあれば、目覚ましく復興してる土地もあるそうだ。

何故そんなに時間差があるのか?をたずねると色んな話をしていただいた。

自民党政権になり、素早い行動を期待したいとこだ。

よく、もののたとえとして「お役所仕事」という言葉を聞くことがあるが、この状況で例えとしてのお役所仕事ではなく、国民の為の迅速なお役所仕事をして欲しいと願う。


僕は2011.03.11で人生の生き方が大きく変わった。

都内で地震を体感したのだが、二度と体感したくない。

あのおもいはもう嫌だ。

もうすぐ震災から2年経つのだが、平林くんの写真を見ないと現状はわからないし、伝わってこない。

公共の電波は何をやっているのか?
まだまだ伝えなければならないメッセージがたくさんあるような気がしてならない。

たぶん岡山の皆様は遠い国での出来事のような話だと思うが写真に記録された、まだまだ進まぬ復興の現状をみると色んな角度から日本という国の現状を再考するいい機会だと感じる。


この一連の平林くんの写真展は是非お勧めします。
来週あたりからドイツで開催されるようだ。


別れ際に語った今からも続く被災地を見つめるカメラになる平林くんの意志がぼくの心を刺した。

平林くん自身の自宅も震災で倒壊し、今現在、自力で再建途中だそうだ。
完成した際は焼酎持って遊びに行こう。



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帰りの新幹線の中でラスト1個のガシガシの栗おこわ弁当を水で流し込み奥歯が痛くなりながら無事に帰宅しました。


春が待ち遠しいな。