バレンタインがヤンキーズ監督に?(NYT 10月11日) | カフェメトロポリス

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Tyler Kepnerが、トーレの去就についての続報を1011日付けで報じている。ポイントは、77歳になったジョージ・スタインブレナーは昔と違って、すべて独断で決定せず、周りの声に耳を傾けるようになったという内容だ。とくに、ヤンキースの経営に深く関与しはじめている、50歳と38歳の二人の息子の影響力は以前よりかなり強くなっているという。監督候補の一人に、クライマックスシリーズ真っ最中のロッテのバレンタイン監督があがっており、彼が、マスコミのインタビューにどう答えたかなども載っているきわめて面白い記事だった。

http://www.nytimes.com/2007/10/11/sports/baseball/11yankees.html?ref=sports&pagewanted=print


For years, George Steinbrenner has vowed to let the young elephants into the tent. It was his way of saying that someday, his family would take over the Yankees for him. Now 77 years old and uneasy in public, Steinbrenner is depending more than ever on input from his sons, Hank and Hal.

このところ何年も、ジョージ・・スタインブレナーは、テントに若い像たちを入れることを誓ってきた。これは、彼の特有の言い回しで、いつか、自分の家族が、彼にかわってヤンキーズの経営を引き継ぐということだった。77歳になって、公開の場に出ることを厭うようになっているスタインブレナーはこれまで以上に、息子のハンクとハルからの情報に頼るようになってきている。

With Joe Torre at the end of his contract as manager, Steinbrenner faces a turning point in his ownership. The decision on retaining Torre is his, and his opinion is clear: he wants Torre gone, just as he did last year, as punishment for another first-round playoff loss.

ジョー・トーレ監督との契約終了に際して、スタインブレナーは、自分のオーナシップにおける転機に直面している。トーレを維持するかどうかの決定は、彼の権限である。そしてスタインブレナーの意見ははっきりしていて、彼は、トーレを追い出したいと考えている。これは昨年と同じで、再びプレイオフの第1ラウンドで敗退した責任である。

But if Steinbrenner were truly the same as ever — as it seemed last weekend when he decreed that a loss to Cleveland would end Torre’s 12-year tenure — he would have already dismissed him. Then, he might have held off on naming a successor until the announcement could upstage the World Series.

だが、もしスタインブレナーが本当に今までと同じだったならば、先週末に、クリーブランドに負けたならば、トーレの12年の任期は終わると宣言したとおり、彼は既にトーレを解雇しているはずだ。そして彼は、後継者の指名の公表をワールドシリーズから世間の眼を奪うタイミングまで延期したかもしれない。

The aging Steinbrenner is different. He seeks a consensus and is more open to hearing other opinions; or, perhaps, he is simply more malleable. In any case, every day that passes without a decision gives more time for Torre’s supporters to plead his case.


年老いてきたスタインブレナーは、これとは違っている。彼はコンセンサスを求め、他人の意見により耳を傾けるようになっている。あるいはおそらく、単に人格がより丸くなったのだろう。いずれにせよ、時間がたてばたつほど、トーレの支持者たちが、助命嘆願のチャンスは多くなるのだ。

リヴェラ、ポサダ、ジータなどのトーレに忠実なプレイヤーの去就なども含めて、ストーブリーグは熱くなりそうだ。後継者としては、スタインブレナーの一番のお気に入りの、ベンチコーチのドン・マッティングリーや、元ヤンキースのコーチで、マリーンズの監督だったジラルディなどの名前があがっているが、そのなかに、ロッテのボビー・バレンタイン監督に関する状況が載っていた。

Steinbrenner and Cashman also think highly of Bobby Valentine, the former Mets manager whose Japanese team, the Chiba Lotte Marines, has a working agreement with the Boston Red Sox. Asked yesterday if he would be interested in becoming the Yankees’ manager, Valentine said in an e-mail message, “I already have a job.”

スタインブレナーとGMのキャッシュマンはまた元メッツの監督で、現在日本の千葉ロッテマリーンズ(千葉ロッテはボストンレッドソックスと協業契約を締結している。)を率いているボビー・バレンタインを高く評価している。昨日ヤンキーズの監督就任に関心はあるかという質問に対して、バレンタインはEメールで、「私には既に職がある。」というメッセージを送ってきている。