ドキッとした息子のせりふ | 我が家はいつも西海岸日和

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アメリカ西海岸から日本へ引っ越してきたハッピーカップル、いつアメリカに戻る?

Angelina & Tommy です。


いつもブログご訪問有難うございます。


 


私もその一人でしたが、子供に英語を習得させたいと願う親御さんは多いのではないでしょうか。小さいころから英会話教室に通わせたりして、将来、社会に出て仕事をするときに役立つだろうと。


 


以前のブログで書かせていただいたように、自分が留学時代に英語で苦労したために、子供には同じ苦労をさせたくないという思いが強くありました。 当時は自分が叶わなかったことへのリベンジという意識があったのだと思います。


 


我が家の長男は19歳でアメリカ西海岸から日本に引っ越しし、自分が目指している分野の専門学校に通いました。 当時、彼の日本語は小学高学年程度だったと思います。 (銀行のATMの日本語すら困っていましたからね。)


 


漢字や難しい言葉はほとんど理解できず、不自由だったために独学で日本語を勉強したと言います。 その後、普通に日本語を使えるようになったので、周りは彼が英語を話せるとは思わなかったらしいです。 専門学校を卒業し、就職し、数年前にキャリアアップのために自分が働きたかった企業に転職しました。


 


その時に彼が私に言ったのは、僕は英語がネイティブだということだけで優位に立ちたくない。 日本には英語が出来るだけで調子にのって生きている人たちはゴロゴロいるけど、それだけの人間はイヤだね。


 


英語は伝えるためのツールにしか過ぎないという意味ですね。


(息子に言われて、ちょっと恥ずかしくなりました。)


つまり最新の性能の良いカメラを持っていても使いこなせなければ意味がない ということと同じ。


 


それを聞いたとき、自分はずいぶん浅はかな人間だったのだと反省しました。 彼が言うことは間違っていない。 私にしても英語が出来るから今の事務所にスカウトされたわけではありませんでした。  アクセントのある私の英語を聞けばネイティブでないことはすぐに分かりますからね。  上司がそれ以上の何かがあると判断してくれたからでしょう。


 


息子が教えてくれたように、仕事をする場合に英語が堪能なだけではあまり役にたたないと思うのです。 英語力はプラスにはなるけれど、それ以上の何かが必用で、そのそれ以上とは、人間としてのモラルであったり、仕事にたいする熱意だったり。


 


息子達と私が一緒に過ごした時間は20年弱。 子育て中は大変でしたが、あっという間の出来事にしか思えないですね。 


 


それに子供はどんどん成長して、いつか親をも教えてくれる存在になるんだなぁと驚きです。


 


最後までお読みいただき有難うございました。