行ってまいりました。日比谷。
6500人だそうである。 すごい、熱気だった。
熱気の中、壇上の私は寒くて 気が遠くなりそうだった。
昨日の夜から 冬の気配。
朝、9時前に団地を出て、京浜東北線に乗って有楽町駅で降り、会場入り。
やどかりの里の増田一世さんに原稿を手直ししてもらい、いろいろアドバイスしてもらった。
やどかりからは80人くらい 参加したそうだ。
今日のため打診していたシュプレヒコールの練習をバスの中でしてくれたと聞き、勇気づけられた。
ラウンジからも ぜんせいれんからも来た。
控室では全国から発言者がひしめいており、田中康夫が名刺をくれた。(別にほしくなかったが)
私の出番は3番目だった。
いい位置であった。 あとのほう過ぎると しらけちまうわな。
結果を言おう。
私は発言者13人の中で 一番の出来だったろう。
朗々と堂々と 発言した。
何よりうれしかったのが、最後に会場の精神障害者と関係者とのシュプレヒコールが成功したこと。
かなりの人数が立ち上がってくれて、私の一言一言に おお~! と答えてくれた。
熱と興奮と臨場感。
いい経験ができたと思う。
皆様 ありがとう!
帰りはラウンジの連中とお茶して帰ってきた。
ラウンジからは交通費も出た。
私は思うのである。
客観的に見て 私は活躍しているのだろう。
しかし、それは支えてもらって はじめて可能なこと。
妻をはじめとする ラウンジや やどかりや 当事者の仲間たち。
みんな、ありがとう!
最後に今日の発言の原稿を公表したいと思う。
10.31 日比谷フォーラム発言
私は精神障害者代表の竹内政治です。
自立支援法では身体・知的・精神と平等をうたっていまが、現実は公共交通機関などの減免処置で精神は住んでいる地域によっては認められていません。それだけでなく精神障害者は制度の片隅に取り残されているのが現状です。
自立支援法は障害者も働いて税金を納めましょうという法律ですが、特に精神障害者は働きたくとも薬の副作用や独自の症状から働きづらいのが特徴です。国は精神障害者の社会的入院の問題も満足に解決できてもいないのに、我々から応益負担でお金を巻き上げ、役人自らも説明できないような複雑で分かりづらい法律を作りました。私たち精神障害者は医療費が倍額になったのですよ!
それだけではありません。我々が地域で暮らすのに必要な施設・作業所がこの法律のおかげで窮地に立っています。職員の満足な賃金を確保できず、ベテランの職員がどんどん現場を離れていってしまいます。若手の人材も育ちません。それは利用者の私たち障害者に不利益をこうむります。
私が言いたいのは、まずは精神障害者にも身体・知的と同レベルのサービスを徹底してほしいということです。我々、精神障害者の生活は差別と偏見との隣り合わせです。それでも勇気を出して手帳に顔写真を張りました。バスや電車や高速道路で当然の如く半額や割引になると思っていました。それが何故、徹底されていないのでしょう?国は責任を持って交通機関に指導してください。
三障害と言いますが、私にはどうしても精神障害者は遅れているとしか思えません。その原因は我々精神障害者が声を上げにくいという点が大きいと思います。今日、この日比谷に集まった私達のうしろには何千何万人の精神障害者がいます。家に引きこもったり、病院から退院できない仲間が大勢います。家族や職員以上に我々、精神障害者本人が声を発していかないと世の中は理解してくれません。我々、当事者のありのままを知れば世間にはびこっている差別や偏見をぬぐい去れます。
政党アピールをした政治家の皆さん、枡添大臣をはじめとする厚生労働省の官僚の皆さん、せめて短い間でも車いす生活を送ってみてください。目隠しをして電車に乗ってみてください。幻聴や幻覚の体験をしてみてください。そうすれば我々、障害者の痛みがほんとうにわかります。そして、この自立支援法という法律が我々をどんなに苦しめているかわかるでしょう。机上の論理で、我々の生きる権利を奪わないでください。
我々は、この悪法に立ち向かうべく団結しました。精神障害者の私も皆さんの障害を理解し学びます。だから、皆さんもこの精神障害というものに関心を持ってください。最後に、我々精神障害者は差別や偏見に負けない!国は施設運営を苦しめるな!我々精神障害者は障害者自立支援法に絶対負けない!と主張してこの場を終りにしたいと思います。