デザインの好き嫌い(前編) | 森二朗|クリエイティブ入門

森二朗|クリエイティブ入門

ウェブ、グラフィック、建築設計を含めたクリエイティブ全般について正しい知識・情報の見聞録ブログです。虚弱なブログですが書いていることは的を得ています。「おぼえておいてください!」

皆さんはデザインを決めるさいに、デザインを「上手い、下手」ではなく「好きか、嫌いか」で選んでいませんか?ですが、デザインはアートではなく商用で使うものです。商用で使うものを自分の「好き、嫌いだけ」で選ぶことは本当に正しい選択でしょうか。


これによっておきる弊害

※担当者とはデザインを決めれる人

  • 担当者がセンスがなかった場合、企業、商品のブランド力が落ちる
  • 担当者の好みになるだけで企業や商品イメージではないものになる
  • 担当者がデザインの素人の場合、プロに発注しながら完成品はお粗末なものになる

例えば、お二人の同業種のお仕事をされている方(提供するサービス、ターゲットの年代、性別も全く同じ)がいるとします。1人の方に、シンプルなデザインを見せると「シンプルなものではなく、派手なものが好き」と言われ、別の方には最初の人が好むだろう派手なデザインを見せると「これはないです。シンプルなものが好き」と言われました。


面白いことにお二人の意見は、同じ商売をされていてターゲットも同じなのに真逆なのです。


これが各人のセンス、感覚と言うものですが、重要なのは、デザインの好き嫌いではなく、そのデザインを見たお客様がどちらを選ぶかなのです。自分のセンスと感覚がターゲットになるお客さんにマッチしているのなら問題はありませんが、もしも、ミスマッチしていると商売としての上向きはいつまでも見込めません。


つまり・・・

自分のデザインの「好き、嫌い」と「商売として繁盛する?しない?」は全く別もの

なのです。


良いものと悪いもの、この白黒がはっきりわかるものなら良いのですが、多くの場合、ほんの少しのズレを繰り返す場合が多いのです。売れるデザイン、売れないデザインの要因の1つ1つをセグメントしていくと案外、紙一重なものです。しかし、小さい積み重ねはやがて大きくなります。これをハインリッヒの法則 とも呼びます。



後編に続く「主観で判断するとこうなる+改善策」など



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