ウエイブワン中田のエタップ・デュ・ツール2015レポート | WAVE ONE BLOG

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まいどです! ウエイブワン代表の中田です。

今回は7月19日、フランスで開催されたサイクルイベント『エタップ・デュ・ツール』に

参加してきましたのでレポートしたいと思います。


●「エタップ・デュ・ツール」とは…

選ばれ限られた人のみしか参加する事の出来ない
この大舞台の醍醐味を一般の人が味わう事が出来るのが、
この『エタップ・デュ・ツール』。
世界最高峰の興奮と臨場感そのままに、『ツール・ド・フランス』の
1ステージを使って行われる一般レースとして、9,000人前後の
参加枠は募集開始からすぐに満員になってしまうほどの人気レース。
元F1チャンピオンのアラン・プロストは大会の常連で、
日本からも過去に片山右京、佐藤琢磨らが参戦しています。
舞台は、アルプスの至宝と言われるリゾート地ラ・トシュールにゴールする距離142km。
本番のツール・ド・フランスではアルプス4連戦の3日目、第19ステージにあたる。

●コースの高低図

image:Cyclistより


エタップ・デュ・ツール』といえば、ウエイブワンのオリジナルブランドKAPELMUURのモデル

日向涼子さんが挑戦し見事完走を果たしましたよね!本当にすごいことです。

↓日向さんのエタップ完走レポートブログ
●日向涼子さんがエタップ・デュ・ツールを見事完走!
http://ameblo.jp/wave-one/entry-12052959056.html


実は私、中田も同じ日、このイベントに参加していたのです。

数年前にも一度このイベントを走りましたが、今年久々のエタップとなりました。

今回は今後エタップに挑戦しようとされている方にも参考になれるようなレポートをしたいと思います!





東京から12時間のフライト!リオンに到着!
  お祭りモードな前日受付会場

東京-フランスまで11時間の空の旅を経て、フランス到着後は国内線の飛行機に乗り換えます。

そこからさらに1時間後、リオンにやっと到着しました。とっても長いフライトでしたね。

エタップ・デ・ツールはフランスのサボア地方、アルプス山中で開催されます。


▲街は、自転車にちなんだ飾り付けが至る所に

この地方の一般的な家ではエアコンは皆無であることから

夏でもそんなに暑くないはずなのですが、

今年は特別に暑く麓の街では気温が38度位まで上がりました。


▲にぎわう受付会場ブース


▲ツールのポイント賞でお馴染み、チェコの自動車メーカーシュコダのブースではお土産にハットを配布


▲受付会場の見取り図


▲トラックがまるごとブースに


▲こちらはブースがまるごとカフェに


▲受付を終えてエタップロゴの前で記念撮影

いよいよ明日はライドイベントです。

水分は当日摂りすぎて満腹になることを防ぐため、前日にできるだけ摂るようにしました。



いよいよレース当日!13,500人がスタート!!

翌19日はいよいよレース当日。

参加者が13500人とのことなので、スタートだけでかなりの時間を要します。


▲スタートはSt. Jean de Maurienne というスキーリゾート。


▲スタート地点の高低図

ゼッケン順で、午前7時から700番までは、元プロ選手など本気で優勝を目指す選手たち。

私は12142番で、8時40分にスタートしました。


▲混雑するスタートを待つ人たちの列


▲グループ毎に順番でスタートゲートをくぐっていきます。




寒い朝でスタートを待つも、急上昇していく気温

7時頃は肌寒くて、日本から持ってきたKAPELMUURのクリアレインジャケットを着ていたのですが

どんどん気温は上がり、8時になると暑くなってきたので半袖になりました。



▲急な雨にも対応するKAPELMUURクリアレインジャケット 通常販売価格 7,560円(税込)


▲日が昇る毎に気温が上がっていきます


▲8時30分頃から12000番台の選手は移動しながら順次スタート


▲こちらは自転車に付けるゼッケン


▲ゼッケンの裏にICタグがついていて、スタートゲートを通った時から計測開始になります。


▲シールになっているスケジュールシート。フレームに貼ることができます。


スタート直後にいきなり1級山岳!

スタートしていきなりの8%ほどの登りが。

小型車がすれ違うのが厳しいくらいの幅なのに、選手は横に5名ほど並んでのぼります。

(関東圏でいえば、白石峠位の道幅でしょうか)



1つめの頂上はCol de Chaussy。 標高差900mほどを一気にのぼります。

頂上には給水ポイントがありますが、ボトルに余裕があったのでパス。

狭く路面の悪い急な下りに入ります。



スタート直後にいきなり1級山岳!

前方でたくさんの人が何か叫んでいます!

下りなのにストップ、原因がわからないまま歩いて進みます。



20分くらいみんなでゾロゾロ進んだところで原因がわかりました。

下りの途中に、200メートルほどの狭い急坂があったためそこで渋滞がおきたようです。

麓の街、La Chambre に到着 エイドでバナナをいただきました。

他にはチーズ、パン、エネルギーバーやクッキーがありましたが

バナナくらいしかのどを通りません。

欧州の人たちはチーズやパンを好んで摂っていましたね。



アップダウンが続く灼熱ゾーンを経て
  いよいよコース最長の登りグランドン峠へ


そこからはしばらく緩いアップダウンのある河川沿いのルート。

集団走行で消耗しないように走ります。



この大会の一番の長い登り、グランドン峠の始まりにエイドがあるのですが

多くの選手が押し寄せるのに水が不足して混乱していました。

私は、フランス人のサポートを受けていたので、ボトル2本と

ペットボトル500ccを背中に入れて標高差1500mの登りにいよいよ入りました。



この頃には気温はすでに35度くらいでしょうか。

8~10%くらいの登りをひたすらのぼりますが

たくさんの選手と一緒なのでなぜか気分は高まっていきます。



グランドン峠まであと3kmくらいに近づくと

勾配は12%を越えて、乗車をあきらめて歩く選手も目立ち始めます。

道は狭く人も多いのでふらつくことはできません。

コース中、ここが最も長く、きついと感じたところです。



Col de la Croix de Fer (鉄の十字)峠へあと3キロほどの地点。



ついにグランドン峠を登頂!

Col du Glandon ここは絶景でした・・・!

サイクリストの原風景というような壮大な景色。



Col de la Croix de Fer (鉄の十字)峠まではほんの3kmくらいですが、

すばらしい景観に酔ってしまいます。



この峠を過ぎて、また急な下りへ。

フランス人たちはガードレールのない荒れた道を70kmで飛ばしますが、

良い道に慣れた私はせいぜい50kmくらいしか出せません。



3つ目の峠「Col du Mollard」へ!

一気に1000mの標高を下って、3つめの登りへ。


▲山岳賞ジャージを思わせる塗装が施された自転車と花壇

ここでは関門時間があったことを思い出しますが、

コース案内を見ますと20分くらいの余裕があり少し安心。


▲Col du Mollardに設置されていたウエルカムボード




▲頂上地点をあらわす標識


▲頂上付近の給水所

3つめの登りを関門時間の20分前に通過して最後の下りへ。

下れば下るほどに暑さが増してきて、最後のエイドでは38度くらいあったようです。

ここでもバナナだけを補給しました。



標高差1000m!ゴールへ向けて最後の登りをラストスパート!



最後の登りは標高差1000m。

傾斜はそれほどきつくはありませんが、気温が高く体力を消耗します。



あと5kmくらいになったところから観客が増えはじめて

私のゼッケンにある日の丸をみて

「アレー ジャポーネー!!」

と応援してくれる人が多数! これにはすごく元気が出ましたね!


▲遂にゴール!エタップ完走!!


▲ゴール直後のショット。


▲頂上付近からの眺め。壮観です。


完走者には贈られる完走メダル。


▲裏側にはASOの刻印が。


▲後日に発行された地元の新聞


▲エタップの記事が掲載されています


日向涼子さん発見!完走した日本人女性ライダーとして紹介されています。


▲お土産に大喜びのウエイブニャン



エタップ・デュ・ツールを振り返って

およそ3人に一人がDNFだったエタップ・デュ・ツールを無事に完走することができました。

日本ではなかなか味わうことができない本場のロードレースを堪能しました。

 ★エタップ・デュ・ツール タイム : 9時間45分 、 順位 : 7117位/9877人中


そして、最後にエタップのポイントをまとめてみます。

今後このイベントへの挑戦を検討されている方への参考になればと思います。

 ・ 5月頃から週1回、標高2000メートルの坂をのぼることを目標にして走る

 ・ 約7時間の時差に慣れるために3日前から滞在する

 ・ 前日できるだけ水分をとって、当日の過度な水分摂取を防ぐ。

 ・ 現地の給水所に配られる水は硬水。合わない人は事前に軟水を準備する

 ・ サポートの方に適材適所でコースに先回りしてもらい補給を受けました

 ・ 地元ボランティアによるセキュリティが潤沢

 ・ 道路が丸一日封鎖され走りやすい

 ・ 距離の長い下り坂もあるので、カーボンホイールは不向き

 ・ トップスはストレスフリーで軽快なレジェフィットプロ半袖ジャージを着用

 ・ パンツは新型のレジェフィット75パンツを選択

 ・ ソックスはKAPELMUURのサイクルレーシングソックス ホワイト

 ・ KAPELMUURのクリアレインジャケットを小さく畳んで携帯しました




★今回のライドログ★
https://connect.garmin.com/modern/activity/838112024




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●エタップ・デュ・ツールWEB
http://www.letapedutour.com/ET1/us/homepage.html

●Cyclist > 日向涼子エタップ・デュ・ツールへの道
http://cyclist.sanspo.com/spindex/175856

●KAPELMUUR ホームページはこちら
http://www.kapelmuur.jp/

●WAVEONE代表 中田明 プロフィール
http://www.wave-one.com/development/about.html

●中田レポート
http://ameblo.jp/wave-one/theme-10075587234.html