【PickUP@国内ドラマ】「泣くな、はらちゃん」 | U-NEXT [ユーネクスト]

U-NEXT [ユーネクスト]

究極のエンターテイメントサービス!U-NEXT[ユーネクスト]から、配信中の番組(映画・ドラマ・アニメなど)をレビューとともにご紹介します。

Happy Valentine's Day! せっかくだから、今日は恋愛モノを。笑っちゃうくらい極端に直球、突き抜けてどストレート! 長瀬智也さんが「両思いになりましょう!」「恋は素晴らしいものなんです!」と力説する、ある意味ほんわか、ある意味オフビート、ある意味アツいファンタジーラブコメ。地上波連動配信中の今期連続ドラマ、

「泣くな、はらちゃん」です!


・・・

かまぼこ工場に勤務している越前さん(麻生久美子)は地味で薄幸。自己評価が低く、口下手で、損してばかり。彼女の唯一の楽しみは、日記代わりに書く漫画「泣くな、はらちゃん」の主人公“はらちゃん”に自分の愚痴を代弁させることだけだった。実は、その漫画のなかの世界では、いつも暗い話ばかりさせられるキャラクターたちが漫画の世界の荒みを憂いていた。ある日、ひょんなことから“はらちゃん”だけが漫画の世界から現実の世界へ飛び出してしまう。自分たちの世界の創造主である越前さんに片思いし始める“はらちゃん”だったが…。

・・・


劇中で流れる麻生久美子さん演じるヒロインの越前さんの心のテーマ(挿入歌)が、まず、面白いです! ものっすごく楽しげなメロディで、「♪世界中の敵に降参さ たたかう意志はない…」で始まり、サビは「♪だからお願い かかわらないで(中略)わたしのことは放っておいて」という、シュールすぎる歌詞。

そんな歌詞を地で行く超低体温系女子のヒロインに恋する、めちゃくちゃに超単細胞で暑苦しいヒーローの、ユルくて熱くて愛すべきお話。

このドラマの面白さを説明するのは、とても難しいのですが…特筆すべき特殊事情は、このヒーローはヒロインが描く漫画の世界の住人だということ!

しかもこの漫画が居酒屋というワン・シチュエーションで登場人物はたった5人という地味な漫画なので、その世界から現実世界に飛び出してきた主人公は、知らないことがいっぱい。

猫、犬、ギター、メロディ、亀、かまぼこ、海老ピラフ…まるで小さな子どものように、「あれは何?あれは?あっちは?」…。「可愛い!猫、カワイイじゃないですか!!」「歌って素晴らしい!」「なんだこれは! オイシイ、美味しすぎます!!」と、いちいち大騒ぎなのですが、大きい体をして、しかも非常に丁寧な物腰なのが、妙にオカシイのです!

真っ直ぐすぎるこの主人公は、恋をしても超ど直球。「私のは、片思い、と言うそうです。越前さんと両思い、目指してます!」とニカーーーッと本人に笑顔でアピール。越前さんを怒らせてしまって、号泣。風邪をひいた越前さんの辛さを、風邪をひいたことのない自分には理解できない、と、「私は、風邪になりたい…」と涙。

でも一方で、考え過ぎたり、自信がなかったり、他人の評価が気になったりして右往左往してしまう越前さんやほかの大人たちのなかで、「越前さんは、幸せにならなきゃいけないんです!」「恋は素晴らしいものなんです!」「あきらめちゃいけないんです!」…“はらちゃん”の言うことはシンプルだけれど、力強い。

いちいち全力で、いちいち的外れで、でも、その純粋さで物事の核心を衝いてくるのが、“はらちゃん”という男なのです。

第3話では、はらちゃん自身が、自分が越前さんの描く漫画の世界の人間だということに気づいてしまいます。

そして続く第4話で迎えるのが、バレンタイン・デー。

チョコレートが「幸せになるための食べ物」だと聞き、越前さんからのチョコを期待するはらちゃん。一方、越前さんが勤めるかまぼこ工場の営業マン・田中くん(演じるのは丸山隆平さん)も、越前さんにひそかに思いを寄せている様子。そして、田中くんに片思いで越前さんにライバル心を燃やすパンク女子で、はらちゃんからは“悪魔さん”と呼ばれている紺野さん(演じるのは忽那汐里さん)の存在も気になるところ。

それぞれの恋の行方、そして“はらちゃん”の実体に気づき始める越前さんのキモチ…。

かまぼこ工場パートリーダーの百合子さん(演じるのは薬師丸ひろ子さん)も、どうやら、キャラクター“はらちゃん”の誕生にもかかわりがありそう。

予告編を見ると、次回からはより「人が生きる」ことの真髄に迫っていきそうな予感。とはいえ、ちょっぴりユルさもあるこの作品、きっとひとひねりした表現になっているはずで、後半はますます面白くなりそうです。

現在U-NEXTでは第4話まで配信中。地上波でも今週土曜日に第5話を放送予定。

ぜひキャッチアップしてくださいね!


※PPV


「泣くな、はらちゃん」公式HP

番組表<国内ドラマ>