風林火山 | 渡辺やよいの楽園

渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

 2007年の大河ドラマは「風林火山」、しかも主役は武田信玄ではなくその名参謀山本勘助。
私の御贔屓の、内野聖陽が、主役に決定。片目でちんばで醜男というこの役を、彼がどう演じるか今から楽しみ。って、再来年かー
 それにしても、大好きな手塚漫画「どろろ」の実写映画が、妻ぶっきーと柴崎コウって……しかも百鬼丸とどろろが同い年って……だいなし……漫画は名作、私が子供の頃放映された白黒のアニメも名作だった(今では差別用語満載で放映できないだろうなぁ)、野沢那智が百鬼丸の声をやっていて、ニヒルでかっこよかったー、せめて実写、オダギリジョーあたりがよかったなー
dororo
うちにある、サンデーコミックス版の「どろろ」
 新装版になるほどに「差別用語」が消し去られてしまう。「めくら」「つんぼ」「ちんば」「かたわ」なにせ百鬼丸は全身不自由なんだもん。でも、この戦国時代設定には、この表現しか考えられないほどはまっていたんだが。
 百鬼丸が実の弟である多宝丸と対決するシーンで、弟が「この、かたわ、かたわ、かたわ!」と連呼するシーンは圧巻。切り合い直前で、悪霊に対戦相手が実弟と知らされて、それでも弟を切り倒してしまう百鬼丸。当時小学生の私は、余りの壮絶なシーンに泣いた。
名作も時代とともにつらい。