3月30日夜、TEPCO本社前 | Wattan Net Life

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Wattan Net Life-原発とめよう!


 この夜は、歩道上の抗議情宣で総参加数200名もの人が集まっていました。
みんな、自分の言いたいことを会社に向かってトラメガで叫び、歌い、泣きながら訴えかけると、道往く人々も立ち止まって聞き入り、共に輪に入って飛び入り参加する人もいます。

 そして、参加者のなかでそれぞれ個人で書いてきた“申し入れ書”を会社の代表者に手渡すことになっていたのですが、ついに会長・社長・役員はおろか管理職社員は一人も出て来ませんでした。ようやく出てきたのは、会社の警備部から「社員」と称する男性ひとりが受け取ることになったのです。それでも、“申し入れ書”を持参した参加者とそれを応援したい人たちは、数回に分けられて道路を隔てた会社側歩道まで行き、ひとりひとり“申し入れ書”を読み上げて「社員」に手渡したのです。

 書面を手渡した人の中には、福島の畑で採れた無農薬有機キャベツを一緒に「これも、ぜひみなさんで食べてください」と伝え、手渡しました。それは、長年、有機農家でキャベツを生産してきた64歳になる男性を自死へと追い込んだ原発の放射能漏れ事故になんら謝罪責任の言葉すら述べてこなかった会社責任者への戒めであったのでしょう。

 この夜、さまざまな形で“申し入れ書”を読み上げて手渡した人は15名近くいました。その他にも、「会社の一員に直接一言伝えたい」と肉声で訴えかける人も含めれば20人くらいはいたでしょう。奇しくも、本社では勝俣会長含め役員らが記者会見を開いており、福島原発一号~4号機を「廃止せざるをえない」と述べて、会社責任者としてはじめて「最大限の補償、おわびをしたい」と言っていたといいます。しかし、すでに高濃度放射線によって汚染されてしまった土地は元には戻りません。住民も未だに「自宅退避」の状態で9.90μSv/h近くの放射線下に生活している人もいます。長期的に観れば、必ず健康を害する環境に置かれているのです。そういう人たちに向かって、いまさら「すみませんでした」で済む問題ではありません。

 ネット上で調べてみました。東京電力は、過去自民党政権時代に多額の政治献金をしてきたといいます。それは、関西消費者団体連絡懇談会(関消懇)による調査で明らかになったものです。なんと、沖縄電力を除く電力会社9社が長い間、財団法人「国民政治協会」(自民党の政治資金主体)宛てに各社の役員らが個人献金という形式で2006年から08年の間、カンパしていたそうです。これら、役員のカンパ額は会長と社長が30万、副社長が24万、常務が12万、執行役員が7万というように職位で差をつけてカンパすることが電力各社で申し合わせられていたようです。すでに、共同通信で配信された記事にもあるとおり「事実上の企業献金ではないか」と同会では指摘しています。こういった電力各社役員らの献金は過去に遡って総額1億2300万円になると見られています。

 もはや、この国の資本主義は原発利権と共に発展したと言っても過言ではありません。そのような言説を肯定的に捉えるのは、石原都知事か勝間和代、果ては民主党政権幹部たちのような原発推進派に組する(金の亡者)者たちのみです。事この期に及んでは、原子炉がメルトダウンしたのと同様に、この国のキャピタリズム崇拝傾向も、いい加減にメルトダウンして然りだと思いますがどうでしょうか。

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