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ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

高校サッカー界の名門・帝京高校。

とんねるずの出身校としても有名ですょネ。


昭和40年に同校サッカー部の監督に就任、以来39年間で9回もの全国制覇を達成した、名監督の誉れ高い古沼貞雄


驚くべきはこの古沼氏、ご自身は陸上競技出身で、監督就任時はサッカーに関して全くの素人だったとか。驚き顔 ヘェ~


ご本人曰く、「それ故に非常識と思えることでも積極的に取り入れることができた」 そうですが・・・長年に渡って高校生を指導し、強豪校に育て上げた経験を通しての発言からは、〝基本〟の大切さが伝わってきます。


月刊 『致知』 5月号に掲載された対談記事より、抜粋・編集にて古沼氏の言葉をご紹介致しましょう。


         サッカーボール     サッカーボール     サッカーボール     サッカーボール


私が帝京高校で取り組んできたことは、選手たちに「」を持たせること。 そしてそれを追うための「やる気」。 さらにそのやる気を持続させるために不可欠なのが 「アイデア」 ですよね。


そしてその3つを司るものの中に 『基本』 というものを置いたのです。トレーニングや技術の習得といったことから、生活習慣に至るまで。 言葉で表すと、


〝 メシ ・ トイレ ・ 風呂 〟


です。 これを強化合宿の際に徹底してやりました。


             ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-古沼貞雄


メシの食べ方から箸の持ち方、ご飯一膳・米一粒でも作ってくださる方に敬意を表して感謝をする。 嫌いなものだろうと何だろうと、出されたものはとにかく全部平らげる。


それからトイレ。 これは共同で使いますが、便器を汚したら自分の手で掃除をさせました。 生徒は必ず 「先生、雑巾を・・・」 と言いますが、私は 「テメエで汚したものはテメエの手で拭き取れ!」 と、有無を言わさずやらせました。


風呂の入り方でも、100人の部員のうち10~15人ずつ、上級生から入っていくのですが、私が 「湯船の湯を使い過ぎたり、垢を浮かせたりしたら、合宿費をお前らだけ割増しにする」 と言ったら、130人が入っても垢ひとつ浮かさない。


すると旅館組合全体で 「あそこの学校はスゴい」 と語り草になったそうです。


またそういうことがしっかりできた年には、不思議とチームも優勝するんです。 ところが 「先生、今年の生徒はちょっと・・・」 と宿屋のオヤジが言う時には負けますね。


         サッカーボール     サッカーボール     サッカーボール     サッカーボール


競技の練習だけ一生懸命やっても、人間としての基本を身につけさせないと結果は出ないようです。


「子供に勝たせよう、試合に集中させよう」 と、身の回りの事を全て親がやってしまう・・・そんなことをよく見聞きしますが、それは却って子供の成長を妨げるんですネ。


技術の基本も大事ですが、〝生活の基本〟を叩きこむ事こそ、(人生の)勝利への第一歩のようです。扇子