まだまだ終わらなかった、GeForce GTX 460の続きです。
今回はオーバークロックとFFベンチ結果について考えてみます。
◆オーバークロックモデルでなくても、実はオーバークロックができる
Palitはオーバークロック版のGTX 460を2つ出していますが、お値段はランクごとに1,000円ほど上昇します。
しかし、実はNVIDIAに置いてあるツールで操作すれば、簡単にオーバークロックが可能です。
もちろん、メーカーが販売しているものではなく、自分でやるわけなので信頼性は落ちるのですが。
▼NVIDIAのソフトウェア入手
ドライバダウンロードのページ下「追加のソフトウェアとドライバ」から「ソフトウェア」の項目にある、
「ESAサポート付NVIDIAシステムツール」をダウンロードします。
インストール時には3つくらいソフトがインストールされますが、今回主に必要なのは「Performance」。
![メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100722_04_tool](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/00/war-smith/ab/7b/j/t02200188_0653055810655216120.jpg?caw=800)
画像のように、パフォーマンスの項目から、デバイス設定を選んでオーバークロック設定が可能。
nvProfileというのも使えば、作成したプロファイルを切り替えてOC/DCが自由にできます。
◆800MHzにオーバークロックして再びベンチ
Palitのカードは、定格が625MHzで、買ったのは700MHz、そして最高クロックモデルは800MHz。
では、今回買った700MHzのカードを最高モデル水準にしてベンチマークを測ってみます。
グラフィックスクロックを800MHzに、メモリクロックも2,000MHzにします(下位2モデルは1,800MHz)。
計測はまいどおなじみの、FF14ベンチです。
参考までにRadeon HD5850と、460の定格モデルにダウンクロックしたものも載せてみます。
(画像つきですが、すでに紹介したことがあるものは省略)
▼一応簡単にその他のスペック
・Windows7 Pro 32bit
・Core i7 870 (2.93GHz/4コア HT8スレッド)
・3.2GBメモリ (1600MHz) ※32bitのOSなので4GBは認識しない
Low(1280*720)
GTX 460 625MHz
![メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100722_05_460low_dc](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/00/war-smith/19/0e/j/t02200109_0690034210655216363.jpg?caw=800)
GTX 460 800MHz
![メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100722_01_460low](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/00/war-smith/04/c0/j/t02200094_0681029210655216118.jpg?caw=800)
GTX 460 625MHz 4,317(やや快適)
GTX 460 700MHz 4,721(快適)
GTX 460 800MHz 5,066(快適)
Radeon HD 5850 5,945(とても快適)
High(1920*1080)
GTX 460 625MHz
![メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100722_05_460high_dc](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/00/war-smith/72/b8/j/t02200228_0340035210655216121.jpg?caw=800)
GTX 460 800MHz
![メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100722_02_460high](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/00/war-smith/bd/b6/j/t02200228_0340035210655216117.jpg?caw=800)
GTX 460 625MHz 2,333(やや重い)
GTX 460 700MHz 2,590(普通)
GTX 460 800MHz 2,930(普通)
Radeon HD 5850 3,955(やや快適)
460はオーバークロックすることで、順調にスコアを伸ばしました。まあ、当たり前といえばそうなんですが。
FF14の推奨スペックがGTX 460のため、快適にプレイしたいということで460を視野に入れている方も
多いと思いますが、Highではオーバークロックでもぎりぎり「やや快適」に届かない惜しい結果に。
lowならどれでもカクつきは大して感じませんが、定格でHighの場合は「やや重い」のため、かなりカクカク。
FF14目当てで買うならば、予算をもう少し盛ってHD 5850がいいんじゃないでしょうか。
実際、FF14特需でかなり売れているそうですし。
◆しかし順調にいかないのが温度問題
オーバークロックで付き物なのは、温度の上昇なわけですが、800MHzにしたら当然ながらその影響が。
騒音対策を施したGTX 460は、まだ冷却力が低く、Highのベンチ結果で98℃という、もはや限界ぎりぎり。
ダウンクロックでも86℃と、かなり温度が高い。これはまずい。
もっと冷えるように、また改造したら報告しようと思います。
さて、まだまだ続きそうなGeForce GTX 460のお話。
PC好きにとって、VGAは好物のひとつなため、どうしてもこうなってしまうようです。
では、次回はGTX 460のオーバークロックでCUDAエンコード時間の実測値比較にしてみます。
▼GeForce GTX 460関連リンク
1: GeForce GTX 460 買ってみた
2: GeForce GTX 460 FF14ベンチ
3: GeForce GTX 460 CUDAエンコード
4: GeForce GTX 460 Palitカード、ファン換装改造
5: GeForce GTX 460 FF14ベンチとオーバークロック
6: GeForce GTX 460 CUDAエンコードとオーバークロック、改造2