GeForce GTX 460のお話3 | メカゴレブログ[PC]

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どうも。どあーふです。

引き続き、GeForce GTX 460のお話です。
前回、FF14ベンチマーク結果では騒音も手伝って微妙な結果になりましたが(リンク)、どうやら、
PALIT製カードのヒートシンクとクーラーが微妙なようです。騒音対策をしたいのですが、
それについてはまた次回。


今回は、忘れてはいけないCUDAをたっぷり楽しんでみました。


◆CUDA3.0を堪能してみよう
やはり、GeForceであるならば、CUDAを使わない手はありません。
またしてもTMPGEnc4.0 XPressに頑張ってもらいます。

TMPGEncでCUDAを使う場合、フィルタリング機能のみ有効であるため、同じビットレート内で画質を
向上させるのに役立たせる、という感じになります。
今回は、フィルタリングを二つ使い、かなり時間がかかる設定にして載せてみます。
また、少し画質を上げています。ソースは毎度ながら、24分のアニメ(mpeg)。

▼出力ファイル概要
出力ファイル MP4 AVC(H264)
プロファイル  Baseline(Level 3)
レート調整   2パス 可変ビットレート
ビットレート  平均1,024Kbps 最高10,000kbps
オーディオ   160Kbps AAC
画面サイズ   640*480px

いつもどおり、iPadやiPhone類で見ることができるフォーマットです。

メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100718_07_tmpg1m
フィルタリングなし通常エンコード
13分20秒

メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100718_06_tmpgcuda1m
CUDAオン 輪郭強調・ノイズ除去
41分48秒

メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100718_06_tmpgcpu1m
CUDAオフ 輪郭強調・ノイズ除去
55分23秒


輪郭強調とノイズ除去で、相当重い設定にしたため、とてつもなくエンコード時間が増えました。
しかし、GeForce GTX 460とCUDAで、30%ほど実時間で早く終ることがわかりました

重い処理の場合に、実時間にして30%速く動画エンコードが終わるということは、比較的軽量な処理の場合は、
もうこの差が少し減っていくことになるかと思います。

とはいえ、ここまで重くすると、実時間が半端じゃないことになってくるので、比較的軽量かつ、画質で
綺麗にできる程度のバランスで使うのが良いです。


▼参考までに、エンコードした3タイプの画像

メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100718_08_512kb
512kbps フィルタリングなし

メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100718_09_1m
1,024kbps フィルタリングなし

メカゴレブログ[ゲーム・PC]-100718_10_1mflt
1,024kbps ノイズ除去・輪郭強調


画像でみても、512kbpsと1,024kbpsでの差は分かりやすいですが、フィルタリングのある・なしは
動画でみないと、あんまりわからないですね。

ノイズ除去は分かりやすいですが、輪郭強調は、処理効果をかなり薄くしてます。なので、あまり
上の画像では見た目の効果は出ていません。iPadで見る際に少し、ボケた部分を取り除く目的です。
実際はもっとガチガチのパキパキにすることもできますが、理由は後述。


▼おすすめはノイズ除去
ノイズ除去は、DVD特有のざらざらを取り除いてくれるので役に立ちます。
軽めにこれをかけるだけでも見た目に差がでるので、もっとも実用的かもしれません。


▼輪郭強調は使い方次第か
輪郭強調の類をあまり強くかけると、「元の絵」から変わってきてしまうので、画質にこだわる人にとって、
微妙なような気がします。特にアニメの場合は、かけすぎない方がいいでしょう。

ニコニコ動画などの場合、ビットレートが低かったりすることもあるので、かなりシャープにしておくと
パッと見の見た目がよく、いわゆる「超画質」に近いものが出来上がります。
真の意味での高画質、とは言えないような気がするので、使い方次第になるフィルターだと思います。



では、今回はここまで。次回はPALIT製カードを改造してみます。


▼GeForce GTX 460関連リンク
 1: GeForce GTX 460 買ってみた
 2: GeForce GTX 460 FF14ベンチ
 3: GeForce GTX 460 CUDAエンコード
 4: GeForce GTX 460 Palitカード、ファン換装改造
 5: GeForce GTX 460 FF14ベンチとオーバークロック
 6: GeForce GTX 460 CUDAエンコードとオーバークロック、改造2