ベッティナ・ランス展&メキシコ料理屋の大きな子供たち | けものみち

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日記のようなものです。

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15日、ベッティナ・ランスの写真展に行ってきました。
展覧会最終日の日曜の夕方。
さすがにちょっと混んでいました。
国立新美術館のシュルレアリスム展も15日が最終日だという事に
前日の夜に気がついたのですが
そちらはとりやめにして正解だったかも知れないと思いました。
多分相当混んだはず‥
集中力の無いタイプなので、人が多いと上手く鑑賞できないのです。

ランス展もそれなりに人が居て、全作品、誰にも見られていない瞬間は
一瞬も無い感じでした。
常に複数の人が見ているし、その後ろにも鑑賞者が控えています。

来ている人は女性が7割くらい‥?
先日のダーガー展よりもややパワーに満ちたタイプの人が多い印象で
私は色んな作品の前で負け通しに負けていました。
でも、待っていれば「落ち着いて鑑賞できる瞬間」がくるわけじゃない状況なので
なんとかスキを見て、作品の正面に行ける様にがんばりました。

そんなわけで、間近に実物の肉体を持った人がたくさん居るので
作品の中の女性たちの肉体をいまひとつ堪能しきれませんでした。
でも、これくらいお客さん来なくちゃ困りますもんね。

同じランスの展示でも、シャネルのネクサスホールでの方は
ほとんどの時間、私しか鑑賞者が居なかったので
他人の肉体や呼吸に煩わされることも、自分が他人を煩わすこともなく
各作品の前にしっかり立って鑑賞できました。
今思うとあれは夢のような出来事だったんですね。

ただし今度の、東京都写真美術館での展示の方が
枚数はかなり多かったです。58枚。
2度撮られているのは数人しかいないので
被写体の数もかなりになります。
本当に色んな女性が居るんだなあと、前の展示よりさらに思いました。

ただ、肌色度はシャネルでの方が高かったです。それもかなり。
「色んな女性が居るんだなあ」っていうよりも早く
「バストトップにも色々あるんだなあ(*'д')=3」と思ったくらいでした。
ファッションブランドでの展示でヌードだらけだったので
ゲージツなら何でもアリそな今回だったら、どうなっちゃうのか?!と思いましたが
大部分着衣でご愁傷様でした。
いやもちろん素敵でしたし、着衣にも色々あるわけで色っぽかったりなんだりしましたが。

見終わって会場を出る時に、中年の男性二人連れの方が前を歩いていました。
写真を撮るのが趣味の方たちという感じでした。
「撮れないよねえ。」「これは撮れない。」と二人でお話ししてらしたです。
「男が感じるエロスを越えた部分だからね。」との事です。
どなたか存じませんが、早速メモ。
「越えた部分」という表現が興味深いです。
女の人が女の人を撮ると、ごく甘いエロスにしか踏み込めないか
エロスを感じないほどグロく迫ってしまうかするものかと思っていましたが
どうも私の考えていなかった領域が存在するようです。

「考えていなかった領域」といえば‥と、少々無理やり繋げてきますが
「無意識」というものがあります。

最近、ユング派の分析家の人が書いた本を読んで
あまり理解できなかったものの
このところエゴ(自我)とセルフ(自己)について、なんとなく思考を向けています。

これはあやふやな理解ですが
自我は我々自身の、意識しているところの自分で
自己はもっと無意識に近いところに位置していて、自我が否定するような
無意識からの影響をたくさん受けています。
自我の方は外界や、自身の思考からの影響をたくさん受けています。

イメージ的に、自我(エゴ)はなんか不自由で、自己(セルフ)は自由そうな感じがします。
かといって自己がハッピーかっていうと
思う存分怒ってる自己というのもあるわけで、いつもニコニコではない。
そして全身で怒りたいのに「自我」の方では愛想笑いなどするから
自己はもっとむくれてしまったりするのかなあと思います。

人が思う自分や、理想の自分で居ようとする(場合によっては「演じて」いる)のがエゴ。
もっとなんでもないか、好きにどうかしちゃってるのがセルフ。

そういう認識の上で思ったことなんですが
私はいつも、他人も自分も「エゴ」の部分しか見ていない様です。
だいたいそもそも、セルフが目に見えると思っていませんでした。
見た目で見える部分がエゴで、セルフというのは心だから見えないはずだと。

でも、ベッティナ・ランスが撮ったマドンナやケイト・モスを見ていたら
そこに彼女たちのセルフの姿があるような気がしました。
ランスは他人の外形を見て、その人のセルフを観てしまえているのです。
そして写真に撮ることで、それを自分以外の人にも見える様にすることができるのです。

そういう「エゴ」や「セルフ」を考えさせる作品以外にも
シチュエーションで遊んだようなものや、アートっぽいテーゼのある写真がありました。
大切にされる女や、生贄みたいな女がいました。


さて、いずれも美女ばかりですので、その後で自分の顔を見るのが恐かったです。
でも唇が乾いたらグロスを足したくなるわけで
化粧室に行かなきゃならなくて、恐る恐る行ったのですが
むしろいつもより大丈夫っぽく見えました。
展示会の図録(現在は売り切れ中)の予約をして帰りました(*'ー')



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恵比寿からそのまま西荻窪へ。
自分の駅を通過してゆく瞬間、ちょっと不思議な気分がしました( ΦωΦ)
でも、着いたらもっと不思議なことが待っているのです。

それは知らない人が自分のバイト先で働いてるという事です。

知らない人‥日曜日の新担当、イーサンさん。
初めましてヾ(*'ー')ノ

イーサンさんの普段の仕事は英語の先生で、本人の趣味で漢検2級に合格。
私よりも日本語が分かる人かも知れません(;'д')

店のカドの席で、土曜日担当のえりちゃんと一緒に
「なんか他のお店に来たみたいだね~」とか言いながら色々食べました。

食べながら、料理の美味しそうな説明の仕方とか
テーブルを片付けるタイミングについて考えたり
キッチンの声が意外と聴こえてくることに気づいたり
二人で自分のバイト先を「視察」しておりました。

キッチンで「ヨシオカさーん!(カクテルの作り方)間違えましたー!!」とか
あまり叫ばないように気をつけねばです(;'ー')



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料理はサラダ(トルティーヤつき)、チョリソータコス、ピクルス、ライスインブリトー
飲み物はビールやバナナボート(甘くてクリーミーなフローズンカクテル)などなど頼んだのですが
うっかり写真を忘れておりました。

写真の事を思い出して、慌てて撮ったのが今回初挑戦のライスインブリトー(チキン)です。
グリーンソースバージョンヽ(*'ー')ノ

ブリトーは本当はトマトソースなのですが
エンチラーダ用の選べるソースの中のグリーンソースをかけてもらいました。
トマテベルデとハラペーニョ、その他スパイスで作った、ほの辛で激うまなソースであります。
これとチーズ、チキンは相性がいいのを先日知ったので
あとライスとの相性も知りたかったのです。



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いでよライスー(*'ー')ノ

‥写真だとあんまり、わかんないですね(;'д')

実は食べていても、そんなにどっさりライスを包んでないこともあって
「ごはん食べたー!」って感じにはならなかったです。

でも「ごはんゾーン」はしっかりあって、チキンゾーンがあって
「あえてトルティーヤ(&チーズ)部分だけ食べる」という選択肢もあって
1品での満足度が高いメニューでした。

本来のトマトソースでもかなり美味しいはず。
それもぜひ食べなくてはですよ( ΦωΦ)~♪

次のチャンスは再来週くらいにあります。
平日の夜に、えりちゃんとイーサンさん、NORAの3人で食べに来ることにしました。
マスター独りの日にバイト全員で飲みに来る。という事になりますな。
なんか好意か嫌がらせか分からんプランです(笑)

実は最近飼い猫の「わさび」ちゃんが眠りについてしまったヨシオカさんであります。
でも我々がうろちょろするから、気は抜けないんだからね~( ΦωΦ)ノ

なお、イーサンさんはえり&のらより2つくらい年上でした。
私は先輩店員になりましたが、まんまと末っ子ポジション確保です。
情けない話ですがちょっとホッとしてしまいました。