民生・児童委員さん | 脇谷のりこ

脇谷のりこ

宮崎市議会議員 2期から今度の統一地方選挙では県議会議員選挙に立候補の予定です。

改めて、公式サイトを立ち上げました。

http://wakitani-noriko.com

どうぞご覧ください。

今日は、わが地区の社会福祉協議会主催の研修会に参加してきました。


民生・児童委員と福祉協力員、福祉ボランティアの皆さんたちが対象です。


私は、こないだの福祉まつりの司会をボランティアでしましたので、


福祉ボランティア員として、初めて参加させていただきました。



最初に、地域包括支援センターの管理者の方の「認知症について」の講演。


そして、そのあとは、


長い間、民生・児童委員をされ、この度、委員の役を終えられる方のお話でした。


一人目は、16年間も民生・児童員を務められた「井戸川孝行さん」80歳



脇谷のりこのブログ「てにゃわん」

80歳とは思えないほど、ハツラツとしてらっしゃいます(*^。^*)


花や自然の写真を撮られるのが趣味で、その写真をパソコンでアップするほど


なんでも挑戦される方で、活動的で、フットワークが軽くて、おしゃべりも軽快な方です(*^^)v


地区の民生員として、独居老人の面倒を長い間見ておられました。


一人暮らしのお年寄りで、子どもがいても、連絡がつかず、親を見放しているケース。


次第に認知症になり、幻覚を見ては、夜中でも電話で井戸川さんを呼ばれるんだそうです。


身寄りがないので病院にも見放され、民生員が身元引き受け人になり、


入院できても病院を勝手に抜け出されたりして、今度は民生員が怒られる・・


大変だったんですね~(-_-;) 


そんな見守りを16年も続けてこられたんですから、


本当に頭が下がります<(_ _)> ご苦労様でした。





そして、もう1人は、「黒田修吉さん」79歳


脇谷のりこのブログ「てにゃわん」

おしゃれでダンディーな方です(*^。^*)


教員をされていて、定年後は悠々自適に生活されていたところ、


民生・児童員の話がきたそうです。それから約15年。


最初は軽く引き受けられ、そんなにやるつもりもなかったとのことですが、


いろんな方との出会いがここまでしてくれた・・とおっしゃいます。


ボランティアは自分のためだ・・と。


そして、たくさんのご老人と出会って、「夫婦愛」とは?


ということを考えられたそうです。


ご主人が認知症になったとたん、奥さんが逃げ出され、行方がわからなくなった夫婦。


最後まで手を握って面倒を見られ、「やっぱりお父さんは私にとってかけがえのない人でした」


とおっしゃった奥さん。


そんなご夫婦の様子を見ながら、ご自分の夫婦を顧みていらっしゃったのでしょうね。




また、民生委員が、一人暮らしのお年寄りの認知症に気付き、


その様子を、別居している子どもに言っても、なかなか信用してくれないんだそうです。


おまけに「一人暮らしのお年寄りを看るのは、民生委員の仕事でしょ!」


と言われるお子さんもおられるんだそうです。


お年寄りの子どもさんですから、もう40~60歳くらいの人ですよ。


これから親の介護をしていかなければならない私たちには、耳の痛い話でした。




そして、これからの民生員の方におっしゃいます。


高齢者のちょっとしたサインを見逃さないこと。


もっと早くに気付けば、認知症だと認識できたのに・・と思うことがよくあったらしく、


早期発見して、関係機関につなげることが大事、だそうです。


元教員だけあって、黒田さんのお話はとてもわかりやすかったです。


これからの民生委員の相談役として、教育、育成していかれればいいのに・・・。





今回、初めて民生委員の方の発表を聞きました。


定年退職後に、地域のために、また高齢者のために自分のいきがいを


みつけていらっしゃるお二人には、尊敬の気持ちでいっぱいです。


なんか賞があればいいのに・・・



もちろん、民生員さんでも、こんな2人のような、


とても献身的な活動をされている人ばかりではありません。


名ばかりの方もおられるかもしれません。


でも、これからの高齢社会には、こういった、一人ひとりの老人に寄り添い、


話を聞いてくれる民生・児童委員が欠かせない存在だと思います。



改めて、地域として、高齢社会を支える人づくりを考えたところでした。