「難民が心配ならテロリスト支援を止めるべき」シリアのアサド大統領

http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12074641643.html

これは9月15日付の記事を翻訳したものです。シリアのアサド大統領がロシアのメディアとのインタビューに対して、痛烈に西側諸国の偽善性を批判しています。

過去数年間のシリア関係の記事についてもこちらの記事にまとめてあります。






***

難民危機に関しては、こちらのニックネーム「Syrian Girl」で知られるシリア系オーストラリア人女性の独白動画が各方面のメディアをにぎわせていました。




【動画の趣旨】

*今回の難民危機は、難民が逃れ出ている国々に対して爆発攻撃を行うために使われている

*アメリカは難民危機に対して悲鳴を上げているが、そもそもこの戦争を始めたのはアメリカ

*難民のほとんどはシリア人ではないけど、メディアは全員がシリア人であるかのように話している

*湾岸アラブ諸国諸国はシリア人をアラブ人として認めていないため入国を認めず、むしろISISに資金を提供することを選ぶだろう


*イスラエルはなぜ、難民を受け入れないのか。あるいは、なぜISISはイスラエルを侵略しようとしないのか?


「おかしな話だと思いませんか?



ISISがいまだにイスラエルの石油パイプラインに触れていないなんて」



*シリア人は家に帰ることを望んでいる。全シリア人を移動させるなんて不可能なこと

*戦争の前は、シリアでの生活は素晴らしいものであった


*シリアは文明の誕生の地


*シリア政府は、全シリア人が母国に帰ることを望んでいる






*****


最近の大手メディアのニュースを簡単にまとめてみました。


****



イギリスのメディア:
ロシアが継続的な軍事補強の一環としてシリアにロケット発射台および戦車を送る
Russia sends artillery and tanks to Syria as part of continued military buildup

9月14日【Guardian】http://www.theguardian.com/world/2015/sep/14/russia-sends-artillery-and-tanks-to-syria-as-part-of-continued-military-buildup


シリア国内でロシアが兵器を増加させているのは、ロシア軍が従来からの同盟アサド大統領支援を示唆しているのではないかと西側からの懸念がでています。



****

ロシアのメディア:
ロシア:シリア国内での空軍基地の可能性は排除したわけではないが、建設の予定はない
Russia doesn’t rule out airbase in Syria, but has no plans for construction

9月17日【RT】https://www.rt.com/news/315671-russia-syria-air-base/




****

ロシアのメディア:
シリア政府から要請があれば、ロシアは遠征を検討する―プーチン大統領広報官
Russia may mull expedition to Syria if request lodged – Peskov    

9月18日【RT】https://www.rt.com/news/315872-russia-syria-troops-peskov/


****


イギリスのメディア:
ロシア政府「アサドを助けるために軍を送ることを検討する」とし、米ロ軍事担当が会合
US-Russia military talks on Syria as Kremlin says it 'will consider sending troops to help Assad'

9月18日【Telegraph】http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/11874693/Russia-will-consider-sending-troops-to-help-Assad-in-Syria.html

「ISISと闘うためにシリア現政権の援助となるべくシリアで軍の配置を行う日は差し迫っている」とロシア政府は話しています。





***


西側とロシアのメディアでのらりくらりとした情報戦が行われているようですが、エルサレムに拠点を置くイスラエルの軍事諜報サービスのウェブサイト上では、シリア国内でロシア軍はすでにISISとの戦闘を始めたと伝えています。


ホムズ周辺で、ロシアの兵士らはすでにISISとの戦闘に突入している
Russian troops already engaged in battle against ISIS around Homs

9月17日【DEBKA Files】http://www.debka.com/article/24893/Russian-troops-already-engaged-in-battle-against-ISIS-around-Homs


イスラエルの諜報機関は、シリア国内でのロシアの軍事的展開について詳細に述べています。詳しくはリンク先を機械翻訳などでご確認ください。



*ロシア軍の移動式軍司令室的存在の通信機能付き車両(R-166-0.5)が確認されている(非常に高周波な信号を送ることが可能)

*R-166-0.5はロシア軍の長距離移動がない場合は出動しない

*最近、ISIS戦闘員が、ホムズとアレッポをつなぐ高速道路を遮断していたが、ISISがシリア第二の都市アレッポの侵攻に近いことを意味し、シリア軍にとって非常に危険なこと

*ロシア軍の侵攻は、ISISのアレッポ侵略を防止するためのものか

*ロシアはシリア軍に対して最新の兵器の提供はしていないと話しているが、シリア軍関係者は9月17日にロシアから提供された最新兵器を装備していると話している