日本政府が「遺伝子組み換え」作物の許可をしようとしています。

また、アメリカとの貿易をさらに自由にするTPPが実現しても、著作権を保護するという国際条約のACTAが施行されても、どちらの場合もこの遺伝子組み換え作物、除草剤を取り扱っているアメリカの巨大企業モンサントにとって非常に有利になります。

遺伝子組み換えの作物からは種子は取れないので、農家は毎年、種子を買わなければなりません。その作物にはモンサント社の農薬を使う必要があります。

そのシステムの下、世界中の多くの農家が既にこの企業の奴隷になってしまいます。

インドではすでに遺伝子組み換え作物が広く行きわたってしまったため、ただでさえ厳しい経済状況がさらに追い詰められて、自殺者が続出していると聞きます。

遺伝子組み換え作物が栽培されている畑から、何らかの事情、例えば風や昆虫などによって種子がよそに運ばれ普通品種と混ざって育ってしまった場合でも、その遺伝子組み換え作物のトレースがあると認められれば、その畑の作物もモンサント社の所有になるという判決が下されたりしています。(アメリカ国内)

1月27日 モンサントとある農家の戦い(TPP ACTA)


また、ベトナム戦争の際にアメリカ軍が散布したモンサント社の枯葉剤(エージェント・オレンジ)は、動物実験では催奇形性が確認されており、実際にベトナムで奇形児が多く出産されていることはあまりにも有名な話です。

もちろん、この枯葉剤も販売当時は「安全」と謳われていたことでしょう。

日本政府 (厚生省) が農家自身の利益や国民の健康などを大事に思っているなんて、残念ですが幻想に過ぎないようです。経済的効果と税収、外交カードのことしか気にしていないのはアメリカと同じようで。

10月4日 オバマ モンサントの副社長をFDA長官に任命

厚生省ウェブサイト 「遺伝子組換え食品 Q&A

厚生省は全力で遺伝子組み換え食品を保護しようとしている様子が、リンク先の厚生省の回答からも見て取れます。

まあ、この厚生省は放射線物質に汚染された食品でも「安全です」と言っている機関なんで、そもそも信頼性なんてないに等しいのですが・・・。