今日は、グリップの握り方で起こるヘッドの挙動についてお勉強です。
そんなもん、握りやすいのが一番。
そんな事はありません。
まずは、これを御覧ください。
スイングメカニズムさんの資料によると、コックした状態ででフェイス面が変わった握り方をパラレルグリップ、変わらなかった方をクロスグリップと分類されています。
パラレルグリップでは、左手の甲を飛球線に向け、ソレに合わせて右手も握りました。だから、左右の手の平が向かい合うように握っています。
クロスグリップでは、左右の手の平が交差するように握りました。
これによって、それぞれの手首の角度が変わって来ますが、その影響でフェイス面が変わってしまう現象が起きるんです。説明に入る前に、手首の動かし方について解剖学的な表現になりますが、4つの動きに分類されていますので、それをご紹介致します。
日本語変換するのも難しい文字ですが、これらを基に説明させて頂きたいので頭の中に叩き込んで下さい
手首の運動は、この4パターンに集約されますが、「ねじる運動」は含まれていません。こちらで表現しているのは専門機関の関節稼動域に則り表現させて頂きますので、あしからず。
だってですね、その方が表現しやすいんですよ。
パラレルグリップでは、左手首と右手首は逆になるんですが、クロスグリップでは両手首は軽度な背屈(はいくつ)状態にあります。
動画でご覧頂いたように、パラレルグリップでは、コックした時にフェイス面が変わってしまうんですね。
その時の左手首の状態によって下の図のように、カップとボードに分類されています。
パラレルグリップで、左手を『背屈』で握った場合、右手は『掌屈』になりますが、そのグリップから親指側に曲げ(とうくつ)でのコッキングは僅かにしかできません。この状態でトップを作ると、左手の甲が折れるトップの形となり、クラブフェイスのスコアラインは地面と垂直なります(ラケットを見て下さい)。
左手が『掌屈』で握った場合では、右手は『背屈』になり『そば屋の出前持ち』のトップになり、フェイスは上を向いてしまいます。
その時の影響をまとめて見ました。
どちらかの腕が優先して機能してしまうと、このようは形で反射が起こるようです。
ところが、クロスグリップでは、このような事が起こりません
右手で出前持ちのトップになっても、フェイスはスクエアーを保つことができます。
アドレス時のグリップの形がそのままトップの形になる事が、再現性を高める要素に繋がると思いませんか。
それを可能にするのがクロスグリップなんですね。
しかし残念ながら、グリップの握り方だけでフェイスコントロールが可能になるわけではありません。
アドレスの姿勢にも影響されます。
その関係は、又の機会にでも勉強します。