ミキと祈りの夜 | HAIR&FACE Vois

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日本初!「髪×カラダ×ココロ」の三位一体型のトリニティールナケアでしあわせな髪を作る岩手のヘアサロンVoisのブログ

奄美大島在住で自然料理家の田町まさよさんによる「ミキと祈りの夜」というイベントに参加してきました。    

それはそれは素敵な時間でした。     

「ミキ」とは、神様に捧げる飲み物=お神酒で「ミキ」という呼び方なのだそうです。

沖縄や奄美大島で、ご神事やお祭り際に祝女(ノロ)や神職(シャーマン)など、女性たちの手で神様に捧げる飲み物として作られていた「伝統の発酵飲料」で、食欲のない時や夏の暑い時ご飯の代わりに、また妊婦さんのつわり時や、産後の授乳中、さらには赤ちゃんの離乳食として…優れた栄養補給として沖縄や奄美大島では重宝されているものなのだそうです。

麹菌がいらず、温度管理もいらない発酵飲料で、味は酸味のあるヨーグルトっぽい味。使いかたは様々で、豆乳の代わりにケーキやスムージに使用したり、もちろん料理にもドレッシングや調味料としても使えます。豆乳の飲めない大豆アレルギーの人にも豆乳の代わりになるという素晴らしいものです。


◾︎せっかく素晴らしいものを教わってきたのでレシピもご紹介したいと思います。


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【材料】 3~4ℓ

●米     1キロ        
●さつまいも 140~170グラム           
★水は米と同量(玄米は多め)

(甘くしたい場合は)
●黒砂糖    100グラム    
(砂糖は発酵が早くなる)
※おかゆが炊き上がる直前に入れる


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【作り方】

①お米をとぐ


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「お米」とは、主食、命の塊、命の源。だから米を研ぐことはとても神聖なことだからこそ丁寧に↓ 

<お米の研ぎ方>

1.ボールにざるを入れてその中にお米を入れる・給水させるだけ
(お米は水が好きだから喜ぶ)
2.流す
3.優しく静かに水を入れる
4.命の塊を手のひらで感じる
5.優しく拝み洗い
(自分が気持ちいいと思うことが大切。お米も気持ちいい、赤ちゃんをお風呂に入れるように)
6.振り洗いをする

※一番最初と最後はいい水を使うこと(一番初めのお水をお米はたくさん吸う)

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②米と同量の水を入れる

③中火にかける
(おかゆなのですぐ炊く。ご飯の場合は10~15分以上給水。水の減り具合で変える)

④沸騰しそうになったら焦げ付かないように下からかき混ぜる

⑤火からあげる
(お米が水分を吸うので水分が残っている位でいい)

⑥右回転に回しかき混ぜる
(右回しなのは陰陽に関係する。かき混ぜる時間が長いほど美味しくなる。重くなるまで)

⑦さつまいもをすりおろす(入れる直前にすりおろす)

⑧50度に冷めたらさつまいもを入れる
(おかゆが重くなったら)※酵素は50度以下で生きる

⑨軽くなるまでかき混ぜる

⑩1~2日酸味がでるまで置く
(かき混ぜながら)※常温で発酵


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そしてその日できたのがこれです↓





◾︎またこの日は【手は調味料・手はエッセンス】だということを実証すべく塩と水を使って実験をしてみました。


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実験⑴ 塩の味が変わる!

・指につけて普通に舐める→手でこすってから舐めてみる
・みんなで塩をこすって並べ食べくらべをする
   ↓↓

◆一人一人味が違う。その人にしか出せない味、それが「母の味」となる!

◆「手塩にかける」とはまさにこのこと。人はその味を思い出し、その味が食べたくなり、その場所に帰りたくなる!

※家の菌も大いに影響する(現代は除菌しすぎ)
※その家や場所によっても味が変わる。だから家の掃除は大事(家の空気の通りを良くすること)
※何でも循環は大事(エネルギーは回していた方がいい)
 

実験⑵ 水がまろやかになる!

・水道水をそのまま飲む
・水道水に手をかざしてから飲む(遠くからでもOK)

   ↓↓

◆自分の手は悪いものの状態も軽減できる。自分のことを大事にしていれば、自分の手で自分を、そして誰かを守ることができる!

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母のおにぎりが美味しくて、また食べたくなるのはそのせいだったのだと気づきますます感謝が深まりました。


この日は女性だけ参加のできる会でした。なぜなら女性とは輪になって、横に繋がって、戦わない生き物。そして話すことで自分を解放できる生き物だから。

そしてミキを木の棒でかき混ぜながら自分のことを、腹の底からヘソのあたりから湧き上がってくる言葉でみんなが交代で話しました。

「話す」=「離す」話すことで手放すことができる。これはネイティブアメリカンのイーグルの羽にとても良く似ているのだそうです。


「イーグルの羽」とは、インディアン達がお祓いなどをする時に使用しています。羽根を手に している時は、真実を語り、自分に正直でなればいけないとされています。

ネイティブアメリカンのこんな言葉を思い出しました。





「われわれは もういちど
もとの道へ戻ろうとしている。
力をとりもどし
現代生活と呼ばれる虚構と
不誠実にみちた生活から離れて
いかに生き
どうしたら自分に正直にいられるかを
われわれは もういちど
学習しなおしているのだ」

ローリング・サンダー


※「ローリングサンダー」はアメリカインディアンのメディスンマンと呼ばれるヒーラー、スピリチュアル・リーダーの一人。(1997年に死去)


ずっとテーマにしていた原点回帰。私たちはやはり今、原点に立ち戻ることが必要なのかもしれません。

いかに効率良く生産性を上げて利益を追求することよりも、対極にある手間暇をかけいかに時間と愛情を込めるかがこれから大切なのだと確信することができました。


会場となったのは、黒川にある北田りんご園さんのご自宅でした。大きな木で骨組みされ、木と木を組み合わせることで釘を使わずに作られたお家で、りんご畑の中の小高い場所にそびえ立つその場所はとても清々しい空気に包まれ、穏やかな時間が流れていました。

奥様に先立たれてからずっと一人でこの大きな家に住んでいたのだそうです。そこに今回人がたくさん集まって「家が喜んでいる」と田町先生が言っていたのがとても印象的でした。


私はもう20年ほど誰も住んでいない自分の実家を思い出しました。家がきっと泣いている。いつか家に空気を通し、人が集い、そんな家を喜ばせることができる日が来ればいいな。諦めかけていたことをいつかしたてみたいと思うことができました。


大切なことを確信でき、忘れかけていたものを取り戻せた日でした。


ということで、これから畑に向かいます^^



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