アベノミクス云々に関わらず
企業は、必要に応じて設備投資の
意思決定を行っていると思います。
特に中小企業は、明確な意思をもって
その決定を行わないと命取りになること
すらあります。
ビクセンでも過去に何度か大きな設備投資の
意思決定を行ってきました。
その結果、「VISAC(ビクセン6次非球面カタディオプトリック)」
つまり高精度6次非球面主鏡の製造を可能にしたり、
最新CNCの投入で部品の精度をあげることに
成功してきました。
こうしたこれまでの設備投資の中で
今回、ビクセンではレンズ研磨メーカーと共同で
大型のレーザー干渉計を導入することが
出来ました。レーザー干渉計とはレンズの
表面形状を解析する装置で、レンズ研磨においては
その研磨精度を高精度に測ることが出来ます。
![レーザー干渉計](https://stat.ameba.jp/user_images/20130627/11/vixen/7b/f4/j/t02200293_0800106712589991376.jpg?caw=800)
(大きさがわかりにくいので、当社取締役に登場してもらいました。)
写真を見てもらうとわかると思いますが、
おそらくここまで大型のレーザー干渉計の
導入は世界でもあまり例がないと思います。
通常の干渉計はこんな感じです→(わかりにくですが参考まで)
特に天体望遠鏡メーカーとして、屈折望遠鏡の対物レンズから
反射望遠鏡の大型の凹面ミラー、副鏡の平面度まで
その精度が測れるようになったことは、最先端の
検査体制になったのではないかと思います。
もちろん、検査できるようになっただけでは
何も変わりません。研磨技術の向上や
検査基準の体制作りなど、ここからの課題は
まだまだあります。
しかし、これでこれからの高品質なものづくりを
さらに進めることが出来るようになりました。
天体望遠鏡は、昔から子供たちの憧れでした。
今でもそうであると信じています。
まだまだ天体望遠鏡で「ドキドキわくわく」を
感じてもらえるよう
ビクセンは走り続けようと思います。
これからのビクセンもよろしくお願いします。