レーザー干渉計 | びっくりビクセンBlog

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八代目によるビクセンの褻(ケ)

 
アベノミクス云々に関わらず

企業は、必要に応じて設備投資の

意思決定を行っていると思います。

特に中小企業は、明確な意思をもって

その決定を行わないと命取りになること

すらあります。

ビクセンでも過去に何度か大きな設備投資の

意思決定を行ってきました。

その結果、「VISAC(ビクセン6次非球面カタディオプトリック)」

つまり高精度6次非球面主鏡の製造を可能にしたり、

最新CNCの投入で部品の精度をあげることに

成功してきました。


こうしたこれまでの設備投資の中で

今回、ビクセンではレンズ研磨メーカーと共同で

大型のレーザー干渉計を導入することが

出来ました。レーザー干渉計とはレンズの

表面形状を解析する装置で、レンズ研磨においては

その研磨精度を高精度に測ることが出来ます。

レーザー干渉計 
(大きさがわかりにくいので、当社取締役に登場してもらいました。)

写真を見てもらうとわかると思いますが、

おそらくここまで大型のレーザー干渉計の

導入は世界でもあまり例がないと思います。

通常の干渉計はこんな感じです→(わかりにくですが参考まで)


特に天体望遠鏡メーカーとして、屈折望遠鏡の対物レンズから

反射望遠鏡の大型の凹面ミラー、副鏡の平面度まで

その精度が測れるようになったことは、最先端の

検査体制になったのではないかと思います。


もちろん、検査できるようになっただけでは

何も変わりません。研磨技術の向上や

検査基準の体制作りなど、ここからの課題は

まだまだあります。

しかし、これでこれからの高品質なものづくりを

さらに進めることが出来るようになりました。


天体望遠鏡は、昔から子供たちの憧れでした。

今でもそうであると信じています。

まだまだ天体望遠鏡で「ドキドキわくわく」を

感じてもらえるよう

ビクセンは走り続けようと思います。

これからのビクセンもよろしくお願いします。