不良債権の不動産の売却のお手伝いをしていると、契約が上手く決まりそうになると、売主さんの知人と名乗る「金融業の方」がしばしば登場されます。
先日もご多分にもれず、購入申込みが入ったタイミングで、ご登場して下さり、いろんな名目や理由を付けて、金銭の要求をしてこられました。
「あなたはだ～～れ？」と、聞きたくなるのを我慢してしばらく要求を聞いてみました。
お金に困っている売主様からすれば、「オレが少しでもお金を多くもらえるよう、何とかしてやっちゃ！」と言って下さる、「知人？の金融業の方」の優しい言葉に頼りたくなる気持ちも分からないではないですが、そういうことをすればするほど、債権者との交渉は上手くいかなくなる可能性が高くなる。 私たち仲介業者も話が難しくなるので、売却に対して力を入れにくくなる。
その方は当社にも、仲介手数料の一部を売主にバックしてくれるようにお話されてきました・・・・
不良債権の物件は、一般の売却物件よりも室内が荒れている状態だったり、債権者が絡んでくる分売却は難しい。 ホントは一般物件よりも手数料を高めに欲しいぐらいです。
それなのに、手数料のバックを要求してくるなんて・・・・ あまりにも何回も言われるので、私もカチンときて「仲介手数料に関しては、媒介契約の時に決めさせて頂いているので、そんなにお金をバックしてもらえないとイヤでしたら、契約しなくてもいいですよ。」と言ったら怒るわ怒る！
「おまえ、なめとんかあ！！ 人の人生なんだとおもっとんじゃあ！ おまえどこ住んでんねん！教えろやコラ！ 今からこっちこんか～い！」など大声でまくし立てる。
まともに対応するのもアホらしいので、電話を耳から話して、返事をせず、なにも答えないでいると、１分ぐらいして「ん？？ 聞こえてんのか？？」と少しトーンダウンした声が！
「聞こえてますよ！ あの～こちらもお話していいですか？」と務めて冷静な口調で対応！ 怒鳴っても効果がないことを分かってくれたのか、その後は何事もなかったかのような感じに！
金融業の知人の方は不良債権の売却の仕組みが、分かっているようで、分かっていないので丁寧に説明し終了！
その方は、その後、直接債権者にも電話して、いろいろと交渉しちゃったらしい・・・ 債権者の印象、最悪だ・・・・
この話ダメになるかも・・・・
と。思っていたら、購入申し込み者様が、交渉に時間がかかっているのに嫌気がさしてしまい、キャンセルに・・・・
売主様、付き合う人は選ばないと結局損するのは売主様だし、最後は骨までしゃぶられてしまいますよ・・・・・
不動産に関しては売主様家族が再スタート出来るように最大限お手伝いしたいと思っていますが、その後がちょっと心配です。
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