本当は知らない 薬屋探偵妖綺談 | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

薬屋探偵妖綺談の第7弾。

『白兎の歌った蜃気楼』 で登場した秋の古い友人斯波も再登場して、秋たち妖怪たちの交流も垣間見える冒頭です。


既刊で登場したサクバスのヘラも再登場して、病院で連続して失踪するという話を深山木薬店に持ってきます。

一方、リベザルも既刊で仲良くなった野狐の柚之助と人間を驚かせて遊ぶ中で、驚かせた相手に「化物」と呼ばれて、昔を思い出します。

上流坂署の高遠刑事が追う内臓の一部だけ見つかる事件とヘラの持って来た話とリベザルが気に掛ける人間の話が交錯して、話は進みます。


ヘラは舌足らずな話し方でわがままな感じもするけど、かわいい感じで憎めないニコニコ

思惑もあるようだけど、リベザルを手伝ってくれます。

そのやり取りもヘラらしくでかわいいラブラブ


人間の方が怖いのか、人外の妖怪の方が怖いのか考えさせられる巻かもショック!

事件の真相は怖いですあせる


中ほどでの直也が秋に「他人と仲良くなるのって、辛いね」と言うのに対して、秋は「辛いだけなら地球をもっと細かく区切って死ぬまで一人で自給自足してる」と言って、「辛酸は幸せへの布石だと思えばいいのさ」とも返しますが、秋はいつでも冷たいようで、実は希望持たせる言葉をくれます。


そんな秋がラスト近くで自分の正体をさらっと明かしますが、相手の反応を見て、ほっとしたようになるのも意外な一面でしたニコニコ


今回も私のお気に入りの悪魔・零一がちゃんと出てきて、しかも、秋と仲良く(はてなマーク)してくれますにひひ


↓秋かわいいラブラブ!唯月さんのイラストはいつもきれいです音譜

本当は知らない<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫)/高里 椎奈

   著者:高里 椎菜

   出版社:講談社(講談社文庫)

   2001年1月(2007年9月文庫化)