白兎の歌った蜃気楼 薬屋探偵妖綺談 | 闇鍋ハロウィーン

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腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

シリーズ第6弾ですチョキ


毎回思うけど、タイトルと中身、関係ないよねはてなマークそれとも、私が読み取れてないのかな目

タイトル見ても中身思い出せないよ~あせる


定番キャラも定まりつつ、シリーズの折り返し点です。

色々な顔を見せてくれるこのシリーズですが、今回は連続殺人事件が発生して、推理小説の色が濃いです。


リベザルと仲良しで過去の事件により深山木薬店のメンバーとも顔見知りの総和が友人・虎徹のために愛媛まで来て欲しいと依頼してきた。

虎徹は総和の大学の友人で久しぶりに実家に帰ったところ、何か重苦しい空気が漂っていて、ただ事ではないと感じて、寺の息子の総和に御祓いを依頼してきたことによるものだった。

とりあえず「見に行くだけ」と3人揃って行くことにした秋だったが、行った先の雪浜家で事故とも事件とも分からぬ爆発が起こり、死者が出た。


地方の古い大きい家での連続殺人事件。なんだか金田一耕介を彷彿とさせます。

虎徹の家のある地方は座敷童子の伝承のある地域で、座敷童子の影がちらつきます。

秋たちも妖怪なので、居てもおかしくはいないんだけど。

秋たちとは別なところで、シリーズでおなじみの高遠刑事も真鶴と一緒に古い友人の葬儀に参列するために愛媛に来ています。

高遠刑事たちも友人の死の背景を調査し始めます。

連続する事件は繋がっているのか、高遠たちとは繋がるのか繋がらないのか。

全てが繋がったとき、「あぁ、そういう事件だったのか」と思います。悲しい事件には違いないけど。


人間より長く生きているけど、妖怪としてはまだまだ未熟者のリベザルは「なぜ人を殺してはいけないのか」と悩みます。

事情も分からずに自分が判断してもいいものかと。

リベザルと一緒に成長していくシリーズでもあるのかもしれない、なんて思ったりも。


↓秋と直也
白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫)/高里 椎奈


   著者:高里 椎菜

   出版社:講談社(講談社文庫)

   2001年1月(2007年4月文庫化)