狐火の家 | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

『硝子のハンマー』 に続いて防犯探偵・榎本と弁護士・青砥純子の第2弾音譜

TVドラマ「鍵のかかった部屋」の原作です。


収録作品は、「狐火の家」、「黒い牙」、「盤端の迷宮」、「犬のみぞ知る Dog knows」。


TVドラマで嵐の大野くんが演じた榎本とはだいぶキャラクターが異なりますが、こちらの榎本もちょっと危ない雰囲気が魅力的ラブラブ

「犬のみぞ知る」では純子に犬がいる場合の防犯上の貢献度を聞かれて、「犬種によってはこちらが仕事してると・・・」と思わず(純子も突っ込んでたけど)突っ込みたくなるような完全に泥棒視点の答えが笑えます得意げ


「黒い牙」もTVドラマを見た人は分かると思いますが、相談を受けた対象を猫だと思っていた純子が話を聞くに従って、「黒い牙に黒い爪・・・はてなマーク・・・そんな猫はいない汗」とびくつく様子も面白いニコニコ


他の話はだいたい忠実にドラマ化されていると思いますが、「犬のみぞ知る」はドラマでは2つの話に分けられてましたね。

“笑い”という意味ではこれが一番面白いかも。

個性的な劇団「土性骨(どしょつぽね)」の公演は『血尿十番勝負』とか『セントエルモの根性焼き』とか、もはや著者自身が遊んでいる感があるものばかりえっ

劇団員も個性的な人たちばかりで、犯人の疑惑が掛けられているのにあっけらかんとしてるし、お互い疑っているくせに輪になって話しているときは、何がおかしいのか大爆笑と不思議な人たちですにひひ


貴志祐介さんは元々はホラーの方が得意なんでしたっけ?原作の方が各話の終わり方が若干背筋が寒くなるような余韻を持った書かれ方でした。

短編だとテンポよく、榎本と純子の掛け合いも楽しく読みやすいと思いますチョキ


狐火の家 (角川文庫)/貴志 祐介


   著者:貴志 祐介

   出版社:角川書店(角川文庫)

   2008年(2011年文庫化)