月9で『鍵のかかった部屋』 を見て、原作も読んでみたくなりなり、さっそく読んでみました
結構厚かったので、少々、「うっ」と思いつつも読んでみれば、案外読み進みやすかったです
六本木センタービルで介護ビジネス会社の社長が死んでいるのが見つかり、殺人の可能性もあるが、侵入の形跡がない。
弁護士・青砥純子は先輩弁護士の紹介で、防犯ショップを訪れ、店長の榎本径に事件調査への協力を依頼する。
TVドラマの大野君演じる榎本とはだいぶ違いますね~
私はTVから入ったので、TV版で全然なのですが、原作では青砥弁護士と報酬の交渉もしたりとソツなく、喰えない男って感じです。イメージ、ルパン三世みたい
どうも、榎本の正体は完全に泥棒のようですし、鴻野刑事とも腐れ縁で持ちつ持たれつといった関係を伺わせます。
お話自体は2部構成。
最初、2話入っているのかと思いました。
第一部では、榎本、青砥が事件の調査をします。色々可能性を試しては、可能性を絞り込むといった地道な調査です。
榎本自体も何度も考えの修正をさせられたりと苦戦する様子も。
第一部の最後で、発見をして、驚愕します。
第二部では、「これ違う話」ってくらい違う話が始まります。
犯人の事件までの経緯と事件自体の実行経緯。
最後はクールな榎本は青砥と共に犯人に真実を掴んでいることを示します。
第一部でも、何度も可能性と試すので、行ったり来たりも多く感じたのと、第二部で難しいような手法が語られたりと、何度か読み直すところもでてきますが、それ以外は面白く読めて、トリックも「だからこのタイトルなのね」というびっくりなトリック。
榎本もミステリアスで続きが読みたくなりました
途中、タイトルからトリックを考えてみたけど分かりませんでした
- 硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)/貴志 祐介
著者:貴志 祐介
出版社:角川社(角川文庫)
2004年