ずっと気になってました
きれいな絵だなぁ、と思って
八百万の神の国の中でマイナーな神・夜ト。
ジャージに手ぬぐいを巻いた姿で一見ダメそうな人にも見えますが、この世とあの世の狭間に跋扈する妖を斬ることができる武神です。
自分の社を持つため、困った人を助ける布教活動(?)をする夜トは、バスに撥ねられたことから幽体離脱しやすい体質になった壱岐ひよりと出会います。
神様の世界も世知辛いですね
有名な神社の神様のように自分の社を持ってなければ、宿無し扱いです
有名になって自分の社を立ててもらうには、困った人をいっぱい助けて、いっぱいの“ご縁”を結ぶ(=信者を増やす)必要がありそうです。
まず、絵がいい~
小畑健先生の臭いもする絵を描かれます
夜トは『多重人格探偵サイコ』 の弖虎っぽくて、かっこいい
口は悪いけど、なんだかんだと言って、神器を大切にしたりと中身もかっこいいのです
迷う死霊と契約して自分の武器として神器にする等、設定も素敵
新たに夜トの神器となった雪音と幽体離脱少女・ひよりと夜トの関係も微妙で読んでて、面白い。
有名武神の毘沙門天が恰好いいお姉さんだったりとどこを取っても私にはツボでした
3巻は、もう泣くよ
買って帰る電車の中で思わず上見て泣かないようにしたくらい
鼻も出るほどでした
ここ最近の中では何度も読み直すくらい、私の中ではヒットでした
絵と設定もさることながら、人助けの中で描かれるそれぞれの悩みとそれに応える夜トの応え方も胸にぐっと来るし、“生”と“死”とは何かが描かれている気がします
夜トの人間(?)関係とか、不和の予感とか今後の展開にも目が離せません。
「あなたにご縁があらんことを」
お賽銭もらって、契約成立のこの言葉も素敵に聞こえます
夜トの正体って、『百鬼夜行抄』 を読んでいる人なら「あれかな」と思うのでは
- ノラガミ(1) (月刊マガジンコミックス)/あだち とか
- 著者・あだち とか
- 出版社:講談社(講談社コミックス)
- 2011年7月~
- 4巻(2012年6月15日)