『鬼灯の冷徹』 でこちらを思い出しました。
鬼灯とかいて“きちょう”と読ませるキャラですけど。
文庫版で読んでいるので、出版ペースは恐ろしく遅いです
妖怪とかについて書く幻想小説家であった祖父の蝸牛(かぎゅう)が亡くなると、蝸牛の友人と名乗る7人がお通夜にやってきます。
強い霊感を持ち、妖怪とか呼ばれるこの世のものではない者たちと交流を持ったり、自分でも式神を使っていた蝸牛が亡くなったので、妖怪たちは蝸牛を偲びつつも抑える者がいなくなったので好き勝手しようと家にやってきたのです。
蝸牛譲りの霊感を持つ孫の律を守るために自分の式神・青嵐を置いて行ってくれたため、事なきを得ます。
以降、律を守護する青嵐と暮らしつつ、この世のものではない出来事に遭遇します。
基本的には短編なので、1編で1話です。
困ったときに律が青嵐を使役しようとしても、契約主は亡くなった蝸牛なので、青嵐は律の言うことをあまり聞きません
助けるときも自分の食欲が優先です(青嵐は腹持ちのよい他の妖怪を食べたがります)
でも、長く人間と一緒にいるためか妙に人間臭いところもある、意外にひょうきんな青嵐が結構かわいいです
昔聞いたことのありそうな妖怪・現象から、民俗伝承を扱った題材等、色々ありますが、民族伝承が背筋が寒くなるような話もありますねー。
精巧に作り過ぎて、箱庭から鬼が出てくる話なんか、怖かったです
絵が幻想的できれいです。
きれいな分、怖さがあるときもありますけど
怖い話から不思議な話まで。
そうそう、なぜ鬼灯から『百鬼夜行抄』を思い出したかというと鬼灯(きちょう)と呼ばれる赤い髪の妖怪が出てくるんです
人間と遊びたがる変わった妖怪ですが、妖怪なので遊び方も結構命懸けになります
Wikiによると鬼灯が出ると“バッドエンド”になりがちらしいです。・・・たしかに
- 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 百鬼夜行抄20 (ソノラマコミックス)/今 市子
著者:今 市子- 出版社:朝日新聞社(ソノラマコミックス)
- 1995年~
- 20巻~(文庫)
↑やはり気づかぬうちに20巻出てました