5月いっぱい楽しんでいた分、帳尻合わせが大変な1週間でした
溜まっていた読むものリストから、楽しみにしていた「バチカン奇跡調査官」を先に読んでみました
大統領候補だったマリニー上院議員が選挙演説の最中に死亡。
死因は心臓が爆発したようにしか見えないものだった。
FBIのビル・サスキンス捜査官にバチカンの奇跡調査官である平賀とロベルトと組んで調査にあたるよう指示が下りる。
マリニー議員の死因を探るため、直前に参加していたとされるロッキー山脈傍にあるゴーストハウスで行われている降霊会へと潜入する。
平賀神父とロベルト神父のラブラブっぷりが迸ってます
調査指令が下りた後もロベルトの家でロベルトの手料理を食べる平賀
研究バカで普段の生活がおぼつかない平賀をかいがいしく世話します
パスタソースが口元に付いていれば、「付いているよ」と教えてあげたりとまるで新婚家庭のよう
ゴーストハウスでの降霊会でもそれぞれがそれぞれの縁のある霊を見る中、平賀はロベルトは確執のあった父親を見たのではと心配したりとまさに想い合う仲
今回は、ここ数冊続いた、「それってどうなのかしら」的なロジックからすると、難しいながらも、概ね物理理論、アインシュタイン理論、電磁場等、理論上はありうるトリックを暴いてくれるので、すっきりしやすいと思います
またストーリーとしても、都合よく登場人物同士が繋がってました的な話でもないので、よかったです。
ここから、またストーリーが動きそうな予感です。
ビル捜査官を考えても、FBIにしてもバチカンにしても絶対安全な場所がないことが明らかになる中、失踪する人物が出たりとこれまで以上に続きが気になるところです
ラストも甘々でシメ
ピンチの中、ロベルトが見る人物はそれかと思わずにやり。
しかも「救世主の姿を見た」だなんて
ライジング・ベル研究所の変人・ウォーカー博士の再登場も期待です
【これまでの記事】
- バチカン奇跡調査官ラプラスの悪魔 (角川ホラー文庫)/藤木 稟
- 著者:藤木 稟
- 出版社:角川書店(角川ホラー文庫)
- 2012年5月25日