休みに入ってようやく読むことができました
・・・・・が、なんでしょう、この気持ち。
またも、この疑問に囚われるのです
・・・・・推理小説の定義ってなに
前巻『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』 に続き、なんとなく切ない気持ちになるのは、推理小説だと思ってるから
英国内で奇跡調査に出掛けた帰り、調査官の平賀神父とロベルト神父は車の事故に逢い、命に別状はなかったものの、ホールデングズという田舎町に滞在することになります。
その町では近頃、吸血鬼が出て、被害者も出ていると聞き、知的好奇心旺盛な平賀は吸血鬼の謎を解明しようとします。
ルーマニアの吸血鬼学の教授も同じ屋敷に滞在していて、平賀とロベルトも一緒に吸血鬼の謎を追ううちに吸血鬼を実際に目撃します。
平賀は少女のように優しい面立ちの一方で、心理に辿り着くためなら、何物も恐れない勇気を持ってます
一方、ロベルトは社交的で、人からうまく話を聞く術を備えていて、平賀とロベルトはお互いを補い合ういいコンビです
途中、平賀とロベルトも吸血鬼を目撃し、二人の知識を以ってしても、どういうカラクリか分からず、「やはり人外の者なのか?」となります・・・・・
殆ど終わりの方まで吸血鬼の謎(生き返る屍体、吸血鬼出現の際に身動きできなくなる等々)を引っ張った挙句にその解決はそりゃないよー
・・・で、冒頭の疑問に至るわけです。
これは、推理小説なのか?と。
で、色々考えた末、思い至りました。
「Xファイルと同じカテゴリーだと思えばオールオッケー」
今回の5冊目までを読んだところ、「ほぅそういう原理でしたか」と思うものから、「それだと何でもありになっちゃうよー」というものも色々含めて、面白いは面白いです
でも、思い返せば昔見た『Xファイル』もそんな感じでした。
「そんなものがあるんですね」から「そんな団体がいるんですね」まで、ありそうなもの、ありそうにないものを色々織り交ぜてたけど、面白かったなー。そして、Xファイルは色々謎はあって、解決するドラマだけど、推理小説じゃないし
ええと、何が言いたいのかと言いますと、厳しい推理小説を読む目でトリックを鑑定しては楽しみが半減します。たぶん。
私は今回ので、なんとなく方向性が掴めて来たので、楽しめると思います
面白いですよー
次も読みます
自分の中での位置づけがすっきりしたところで、もう少し。
しょぼんとしょげる平賀は相変わらず清楚さ満載
そんな平賀を見守るロベルトは優しい旦那様のようです
そして、ラストは騎士のように平賀を助けます
- バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架 (角川ホラー文庫)/藤木 稟
- 著者:藤木 稟
- 出版社:角川書店(角川ホラー文庫)
- 2011年10月25日