2010年の京大数学です。
http://server-test.net/math/php.php?name=kyoto&v1=1&v2=2010b&v3=1&v4=1&y=2010b&n=1
以下に解答例を記します。
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以下では2点を結ぶベクトルを〔〕を使って表します。たとえばベクトルABを〔AB〕等と記します。
〔CA〕と〔CB〕が垂直なので、∠ACB=π/2。同様に考えて∠ADB=π/2です。
よってABの中点をO,OA=OB=rと置くと、△ABCはOを中心(そしてABを直径)とする半径rの円C1に内接します。
同様に△ABDはOを中心(ABを直径)とする半径rの円C2に内接します。
Oを中心とする半径rの球面をSと置くと、A,B,C,DはすべてS上にあります。
また、Cを含み、直線ABに垂直な平面をPと置くと、〔AB〕と〔CD〕が垂直であることから、Dも平面P上にあります。
Sと平面Pの交わりを円C3,その中心をQ,半径をd,またAQ=hと置くと、∠AQC=∠AQD=π/2なので
① AC=AD=√(d^2+h^2)
すなわち△ACDはAを頂点とする二等辺三角形となります。
二等辺三角形の頂角から底辺の中点に下ろした直線は底辺に垂直なので、AM⊥CD。かつ、条件からAB⊥CDです。
平面ABM上の任意のベクトルvは〔AM〕と〔AB〕の一次結合であり、これらのベクトルと〔CD〕との内積は0なので、v・〔CD〕=0です。
これは平面ABMと辺CDが直交していることを示しています。すなわち題意は証明されました。
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幾何的に考えると分かりやすい問題です。京大らしい良問ですね。