唇にピアスを開けて出勤してきた衛生士・・・ | 歯科医院が最短距離でマネジメントを仕組化するブログ

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歯科医院のマネジメントをサポートしている渥美が、コンサルティングの現場や日常を通じて感じたことなどを記するブログ。

さすがに10年もコンサルティングをやっていると、
色んなスタッフさんに遭遇します。


笑顔が素敵でこちらまで元気が貰える。

思わずため息が出るような素晴らしい所作。

そんなスタッフにお会いできたり、か
つてそうではなかったスタッフが成長した姿を見ると、

「この仕事をしていて本当に良かった」

と本当に嬉しくなります。


その一方で、


採用面談時に「喫煙者は採用しない」と伝え、本人の同意も
得て採用したのに、ある日、喫煙していたことが発覚。
それを指摘したところ、「もう採用されたんですから、ねぇ」
と含み笑いされた。


入職して1年経つが仕事覚えが悪く、未だに任せられる状態にない。
しかし、当の本人は危機感がないどころか、予約のキャンセルがでれば
滅菌室での雑談に花を咲かせ、笑い声がチェアまで聞こえてくる。


ある日、突然、唇にピアスを開けて出勤してきた衛生士。
注意するも、「大丈夫、マスクをすれば患者さんにバレません」と、
呆れた言い訳。
そればかりか残業や有給など、ことあるごとに権利ばかり主張してくる。


とにかく院長が言うことなすこと、全てに反発するテランスタッフ。
不満や悪口を周囲にまきちらし、中堅や新人スタッフが引っ張られてしまう。
彼女の影響を受けそこに染まってしまい、新しいことが何もできない、進まない。


このような残念な場面に直面することも、少なくありません。


歯科診療は院長一人では実現できない、チーム診療が重要だ。


スタッフを大切にできない医院に、未来はない。


全ては院長である私の責任なんだ、力不足なんだ・・・


頭では理解していても、このようなスタッフを目の前に、

「こんなスタッフとはやっていけない」

「できれば退職して欲しい」


院長にそんな思いが頭をよぎるのも無理もないでしょう。






「いっそ、クビにしたい・・・」


どんなに強くそう願ったとしても、
いざ実行に移すには大きなリスクが生じます。


そう、法律の壁です。


ご存じの通り、雇用に関して労働法などで様々な規定があり、
当然ながら解雇の是非にも法律が適用されます。

経営者にとっては何とも理不尽な点も多いと、
個人的には感じていますが、

法律の趣旨が弱者(つまり労働者)の保護という
観点であるため、経営者には圧倒的に不利です。


事実、冒頭のスタッフ事例を、それを理由に解雇しても、
法廷で争えばほぼ負けます。


もちろん、法的な見解とは無関係に実際にクビにすることは
できるかもしれません。

しかし、ことの重要性を理解していない、法的なリスクを
無視し安易に解雇してしまう院長先生が少なくない事を、
私は危惧しています。



今、巷では「ブラック企業」なる言葉が一般化しつつあります。


スタッフに不利な労働環境、待遇を放置しておくだけで、
「うちの医院はブラックだよね」なんて囁かれたりします。


当然ながら、解雇されると感づいたスタッフは、その状況を
家族や友人知人に相談するでしょう。

または、ネットなどで労働法などを調べ、理論武装をし
対抗してくることも充分に予想されます。


と言いますか、実際にそのような事例も幾つか届いています。



そして、そんな流れを助長する動きがあります。

それは弁護士の増加です。

国の政策もあって弁護士の人数を増やした結果、
1995年には700人程度だった年間合格率が、
2002年には1200人へ。

そして2007年には2000人超え、
翌2008年には2200人越えと急増加。


結果、供給過多となり、自らのくいぶちを創るため
訴訟の需要が見込めそうな先、訴えれば勝てる案件を
血眼になって探している弁護士も増えてきたと聞きます。


過去で言えば、消費者金融での過払い請求や、
大手企業における残業未払い案件がそうでした。

そして今後、法的な意識の低い中小企業での解雇などに
狙いを定めてくることが予想されます。


そんな流れの中、いつあなたのスタッフに
入れ知恵するか分からない。そんな状況なのです。


ご経験のある院長であれば痛感されている通り、
一度、裁判(労働審判)になると精神的にも肉体的にも
経営者である院長にはかなり負担がかかります。


スタッフから裏切られた口惜しさ、
他のスタッフへの影響抑止に務め、そして手続きや
対策に時間を割かなければなりません。


かつ、ほとんどの場合、数十万円~数百万円もの
賠償金(和解金)を払う羽目になってしまうのです。


この額、医院の規模によっては経営の根幹を揺らし
兼ねない事態に陥ってしまうでしょう。


ですから、今後スタッフを雇用していく上で、
冒頭のような迷惑スタッフから、医院そして何より
今頑張っているスタッフを守っていくか。


守りを固めるため、まず院長自身が情報武装する
必要があるのです。



と言っても、関連法をいちから読み込んでいくのは
効率が悪すぎます。

そこで今回、弊社顧問弁護士であり、
労使訴訟分野に精通した、東京大学法学部卒の弁護士
大瀧靖峰氏と、緊急対談を実施しました。

テーマはずばり、

「スタッフを合法的にクビにする方法」です。


過去にスタッフ問題で苦労した院長先生はもちろん、
今はまだ大変な思いはしていないが、今後に備えて知識を
身に着けたい先生。

ぜひ下記URLよりこの音声を手に入れてください。


http://www.visionary-m.com/lp/