■ペット ステロイド剤を使っていたら糖尿病になってしまった。すぐにインシュリン? #糖尿病 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑リンパ腫を持っていますが、元気です。
 

リンパ腫、白血病、口内炎、皮膚病などでステロイド剤を使ったいる子います。

(私もなるべくステロイド剤を使わないようにしていますが、それでもやはり使うことはあります。今日の症例は、リンパ腫の子で糖尿病になった子の症例)

 

この猫さまは、皮膚型のリンパ腫でステロイド剤を毎日、飲ませていました。

減量すると吐くという状態が続きました。

 

シンシュリンを打つのは、、、、ということだったので、

 

メトホルミンという薬を使うと、

 

5月13日   血糖 486mg/dl

7月08日   血糖 337mg/dl

 

 

というように下がっています。

 

 

糖尿病は、血液中の糖濃度が異常に高くなってしまう病気で、糖毒性として合併症が引き起こされます。その合併症としては腎症や網膜症、神経障害の3つが主に知られています。

 

メトホルミンという薬は、

 

1、新たな糖が作られるのを阻害する。

2、インスリン抵抗性を改善される。

3、内服薬

 

4、血糖値を下げる。
猫さまの場合は、インスリンを打って血糖を安定するのが、難しいです。
まず、血糖値が上がれば、インスリンよりメトホルミンという選択肢もあります。

この猫さまは、
1、皮膚型リンパ腫
2、糖尿病

などを持っていますが、

1、丸山ワクチン
2、少量の抗がん剤治療
3、メトホルミン
4、コロイドヨード
5、冬虫夏草
6、重炭酸ナトウム療法
7、ビタミンC点滴


などをしているので、元気です。