いじめ自殺事件のない学校 | 12才からの海外ボーディングスクール

12才からの海外ボーディングスクール

since 2010 春~ 3児のグローバル教育

海外ボーディングスクール情報やサマーキャンプ情報、最新のグローバル教育のトレンドを親目線で紹介しています!

日本で子育てをしていると、子供たちの間でいじめに近いトラブルを聞いたことはある。

ブログやワイドショウで炎上しているいじめ自殺事件の中学校では、
ストップいじめアクションプラン(pdfファイル)」
というものを掲げている。
この中学校の大人たちはこのファイルを作ることで、暗に学校内でいじめがあるから協力してほしいと保護者や教育委員会にアピールしているようにもうかがえる。

結論として、大人たちの取り組みは、一番苦しんでいて一番力の弱い子供を助けることにはならなかった。

保護者と同居して、通学していても打ち明けられない、大事な家族だからこそ打ち明けたくないという、思春期ならではの気遣いも痛々しい。

中学生の子を持つ保護者のひとりとして、いじめが深刻になりにくい日本と海外の学校の取り組みを整理してみたいと思う。

・ 学級自体が少人数で、教師の目が行き届きやすい。

・ 担任ひとりが学級をまとめるような時間がほとんどなく、親や子供の相談窓口は留学担当の先生になり、その先生が相談内容に応じて、対応してくださる先生を紹介する。

・ ボーディングスクールだと、中学生までは3人以上の相部屋が多いのだが、ターム(学期)ごとに部屋替えができるし、ルームメイトを選んだり、どうしてもプライバシーが必要なら個室のリクエストもできる。

・ 生徒の国籍や年齢がいろいろなので、日本のようにタテ社会があまりない。年上の先輩に理不尽なことを言われたり、そもそも主従関係ができにくい。

・ ボーディングスクールだと、何人かのグループがこそこそ隠れるような場所がなく、人目が多い。

・ インターネット(SNS)や携帯は、母国の家族や友人とのコミュニケーションに使うため、匿名で誹謗中傷するようなサイトは利用することがない。

・ ボーディングスクールで友人と過ごしているため、大人のいない場所で待ち合わせる必要もない。

・ 宿題が多いので、授業が終わった後に友だちとフラフラと何時間も遊びまわるような時間はない。

・ ボーディングスクールには、児童心理学などの大学院を修了したカウンセラーや教師もいるので、思春期の子供たちの対応に慣れている。

・ 担任、教頭、校長など、学校関係者が注意深く子供たちを観察して、できるだけ子供同士で解決できる方法を探ってくれる。

通学でも留学でも、大人たちが子どもが孤立しないよう見守ることは大切だと思う。

>> 目次へ