小学校英語教育をはじめ、国際教育の動きがようやく見られるようになってきたが、子供たちの成長は止められない。
ふと気付くと、この春に日本で中2の学年になる長女は、高校選びをしなければならない。
北米のボーディングスクールというと、おもに9-12年生の「シニア・ボーディングスクール」を指す場合が多い。
これまでの日本人留学生もこの学年からスタートすることが多かった。
北米のシニア・ボーディングスクールは日本の中3の9月からスタートする子が多いので、逆算すると願書(受験)は中2の12月という計算になる。
シニア・ボーディングスクールの情報を整理すると、
・7月(第2ターム)には志望校選び
・9月までにTOEFL&SSAT準備
・12月までにTOEFL&SSAT受験
というコアな行事がたっぷり。。。というか、日本でせっかく中学受験しても、中2でまた受験生!ってことである。
日本の中学は定期試験も多く部活も忙しいので、留学準備には不向きと思われる。
実際、日本の中学の卒業を待たずに渡米する子は少ないので、シニア・ボーディングスクールの入学は高1の9月から始める日本人が多い。
つまり他の国より年齢でいうと1年遅れになる。
シニア・ボーディングスクールは単位制なので、日本の中学の単位が振り替えられるとか、入学試験のスコアが特別に良くない限りは10年生に編入するということは難しい。
高校進学について、日本にあるインターナショナルスクールと最近日本の中高にできている「国際コース」についても調べる。
ほんの少し前まで、高校留学をしないで海外大学の準備は難しそうだったが、日本の「国際コース」には学校と生徒の双方にメリットのある仕組みである。
すべての学校がそうではないが、
・日本の高校卒業資格が取れる
・SAT受験準備ができる
・帰国子女枠で日本の大学を受験できる
といった点がおもな特徴である。
生徒にとっては、国内外の大学を受験できるメリットがあり、学校にとっても進学実績が増えるメリットがある。
かつては高校留学が主流だったが、日本にこういう受け皿があるなら、中学受験と無縁のジュニア・ボーディングに進学し、高校は帰国して英語で国内外の大学準備をするというのは、アリだなあと思った。
英国では11歳のテストが、日本の中学受験ばりに人生を左右すると聞くが、南半球のジュニア・ボーディングは、シニアと比べると入学も楽である。
ジュニア・ボーディングというのはだいたい14歳以下の学年(おもに7-8年生)のことである。
もちろん名門では英語テストを課しているが、ESL(英語)クラスの期間が長いだけで、入学できないということはあまりないと思う。
長女も日本の英検3級レベルで決して流暢ではないまま留学をしたが、渡航時に一言も発しない留学生もいて、語学学校などに通ってなんとか追いつくらしい。
そういう意味でもシニア・ボーディングから英語で大学の受験勉強を始めるよりも小学校を卒業してジュニア・ボーディングに留学するほうが日本のカリキュラムとも相性が良いと感じるのだ。
北米にジュニア・ボーディングスクールがないわけではないが、15歳未満(州によって違う)の子は保護者が同行するか学校や留学エージェントに代理人を依頼しなければならない。
また、北米のジュニア・ボーディングスクールの数自体がシニアに比べるととても少ないので、ローティーンの子はだいたいヨーロッパかオセアニアが多い。
日本の高校の国際コースに絞るならば、中3の12月に受験するだけで良いのだが、せっかくジュニアボーディングで勉強したのなら、腕試しで中2にSSATを受けても良いのかなあと思う。
また、SSATのスコアは4年後のSATのスコアも予想がつくらしいから、早めにアイビーリーグのあきらめがつくということである(笑)。
日本のカリキュラムも頑張っているけれど、高校留学の魅力もたくさんある。
・部活や遠足、スポーツイベント、キャンパスの広さと周りの大自然
・東京ではあまり付き合いのない国籍の子供や大人との親交
・海外の文化や生活習慣、パーティーやTV番組、音楽など
これらを見ずして、安易に日本の高校だけに絞り込むのは、ちょっとまだ納得いかない。
渡航から一年たった長女自身も、日本と海外の高校を迷っているところだが、迷うほど留学生活を満喫しているのが親としては嬉しくもある。
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