今日は回想、記録、備忘録としての「病気のこれまでの経緯、その6」です。
（過去記事）
これまでの経緯(1) 2012年11月～2013年4月
これまでの経緯(2) 膵臓に腫瘍が見つかる 2013年5月～6月
これまでの経緯(3) 検査、確定診断、そして治療開始 2013年6月～7月
これまでの経緯(4) 抗がん剤治療と最初のCT検査 2013年8月～10月
これまでの経緯(5) 余命宣告 2013年11月～2014年1月
今年1月27日のCT検査でガンが動脈をまたいでいる状態が解消されないため手術は難しくなり、余命10ヶ月を宣告される。
そして2月24日に国立がんセンターでセカンド・オピニオンを受ける決断をした所まで前回書きました。
千葉大での治療に関しては新しい抗がん剤アブラキサンの提案がありましたが、これまでのジェムザールとTS-1の併用による抗がん剤治療を継続する事を選びました。
体調の方は大きな変化は無く、鎮痛剤が医療用麻薬（アヘン系）のオキシコンチンに変わった事もあって痛みの方もあまり感じられない状態。
（ただ飲み始めの最初の2日間は副作用のせいで吐いてしまいましたが）
昨年6月～10月ぐらいまで50～51㎏だった体重は少しずつ増えて、この頃には53㎏～54㎏まで戻りました。
＜2014年2月＞
2月3日
病気がわかった時はもう迎えられないのではと思っていた57回目の誕生日
2月6日
10クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
2月13日
白血球の値が基準値を下回っていたので2週目の「ジェムザール」点滴は中止
2月24日
築地の国立がんセンターで肝胆膵内科のO医師のセカンド・オピニオンを受診。
診断は千葉大の主治医と全く同じ。
アブラキサンは国立がんセンターでは膵臓がん患者には現状使えないので千葉大で使えるというのは悪い話ではないが、確かに心配しているような副作用は懸念されるだろう。
それよりも一度放射線の専門医に放射線治療が可能かどうか診てもらったらどうかとのアドバイスを受ける。
2月28日
11クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 139.7H
主治医にセカンド・オピニオンの結果報告とあわせて放射線治療について相談、早速放射線科の予約を3月5日に取ってもらう。
＜2014年3月＞
3月5日
千葉大放射線科を受診、放射線治療は可能との診断を受ける。
3月7日
11クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与
主治医に放射線治療が出来るのであれば「重粒子線治療」の可能性も探りたい旨を相談、その場で同じ千葉市内にある重粒子線医科学センター病院に電話して3月18日の予約を取ってくれた。
重粒子線は放射線治療の一種で重粒子（炭素イオン）線を光の速度の約70%まで加速させて照射して体の深部のがんを攻撃するものだが、保険診療の対象とはなっていない。
重粒子線治療の詳細は→こちらを参照
3月18日
重粒子線医科学センター病院を受診するが、膵臓がんと十二指腸の距離が近すぎて危険なので重粒子線治療は無理との診断。
その代りに小岩にある江戸川病院が導入している、従来の放射線治療より効果が高い「トモセラピー」と言う機械での治療が良いのではないかとの提案あり。
ぜひ話しを聞きたい旨を伝えると、その場で江戸川病院のH医師に電話して翌日(3月19日）の予約を取ってくれる。
トモセラピーは放射線に強弱をつけ、正常組織を傷つけずに腫瘍部位だけをピンポイントで照射する機械で、当時導入している病院は全国に9ヶ所、首都圏で保険適用の治療をしているのは江戸川病院だけだった。
トモセラピーの詳細は→こちらを参照
3月19日
江戸川病院でH医師の診察を受けた所、トモセラピーの治療は可能との判断。
最短で3月31日からの治療開始が可能との事なので予約を入れてもらう。
3月20日
千葉大で12クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
主治医に重粒子線治療とトモセラピーの件について報告した所、ジェムザールの投与はしばらくお休みしてTS-1のみにしましょうという事になる。
その足で江戸川病院に移動してCT検査
3月24日
江戸川病院でMRI検査
3月28日
千葉大学で1ヶ月分の薬をまとめて処方してもらう
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 128.6H
3月31日
江戸川病院で1回目のトモセラピー治療を受ける
こうしてトモセラピーの治療がスタート。
紆余曲折ありましたが、結果的には余命宣告を受けた事がきっかけで治療は新たなステージに入る事になりました。
今日はここまで、(7)に続きます。
これまでの経緯(7) トモセラピー治療完了 2014年4月～5月
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