- ウエスト・コースとの歌姫リンダ・ロンシュタットは以前好きな女性ヴォーカリストベスト10 の中で不動の1位に選んでいる位好きなアーティストなんだけど、恥ずかしながら1stと2ndアルバムはずっと聴いた事が無かった。
CDはここ数年ずっと廃盤状態だったので半ばあきらめていたんだけど先日amazonから1stと2ndが2in1でリリースされるというメールが来たので即予約していたのが昨日届きました。
嬉しくって早速1stの記事を途中まで書きながら過去記事にリンクを貼ろうとしたら3rdアルバムをまだ紹介して
いない事に今頃気が付いてしまいました。
そんな訳で気を取り直して今日は1972年にキャピトルからリリースされた3rdアルバム「Linda Ronstadt」です。
Produced By John Boylan
Linda Ronstadt(vo)
Glenn Frey(g,vo)
Bernie Leadon(g,vo)
Don Henley(dr,vo)
Randy Meisner(b,vo)
J.D. Souther(vo)
Sneaky Pete(steel guitar)
Buddy Emmons(steel guitar)
Weldon Myrick(steel guitar)
Barry Beckett(Keyboards)
David Hood(b)
Roger Hawkins(dr)
Tippy Armstrong(g)
Herb Pedersen(g)
John Boylan(g)
John Martin(g)
Lyle Ritz(b)
Michael Bowden(b)
Wesley Pritchett(b)
Michael Botts(dr)
Merry Clayton(vo)
Dianne Davidson(vo)
and more...
実は今までリンダ・ロンシュタットのキャリアの中で一つの転機となったのは僕が始めて彼女と出会った作品でもある1973年の4th アルバム「Don't Cry Now」
だとずっと思っていた。
ところが今回改めて1st、2ndと時系列で聴いてみるとまだカントリー・フレイバーは色濃いものの、この「Linda Ronstadt」を境にサウンドが明確にロック寄りに変わって来ている事がわかった。
その要因は言うまでも無くこの直後にイーグルスを結成するグレン・フライ、バーニー・リードン、ドン・ヘンリー、
ランディー・マイズナーやバリー・バケット、ロジャー・ホーキンス、デヴィッド・フッドなどのマッスル・ショールズの
ミュージシャンによる所が大きい。
また1stでボブ・ディラン、2ndでキャロル・キングのナンバーをカヴァーしてはいるものの、リンダ・ロンシュタット
が得意とする同世代のシンガーソング・ライターのナンバーを本格的に取り上げるようになったのもこのアルバムからだ。
今作ではジャクソン・ブラウン、エリック・ジャスティン・カズ、リヴィングストン・テイラー、ニール・ヤング、エリック・
アンダーソンなどのナンバーをカヴァーしている。
どの曲を紹介したものかとても悩ましいんだけど今日はアルバムから2曲を紹介します。
まずはジャクソン・ブラウンの1stアルバムからのナンバーでM-1のRock Me On The Water。
グレン・フライがアレンジとギター、ドン・ヘンリーがドラムスで参加、スティール・ギターはスヌーキー・ピート。
しっとりと歌い上げるリンダの表情豊かなヴォーカルが絶妙。
M-3はエリック・ジャスティン・カズのナンバーでI Won't Be Hangin' Round。
この曲だけマッスル・ショールズ・レコーディングでバリー・バケット(key)、ロジャー・ホーキンス(dr)、デヴィッド・フッド(b)、ティピィ・アームストロング(g)をバックにちょっとだけソウルフルでスピリチュアルなリンダのヴォーカルが印象的。
バック・コーラスには先日記事にしたばかりのメリー・クレイトン も参加してます。

1. Rock Me On The Water
2. Crazy Arms
3. I Won't Be Hangin' Round
4. I Still Miss Someone
5. In My Reply
6. I Fall To Pieces
7. Ramblin' Round
8. Birds
9. I Ain't Always Been Faithful
10. Rescue Me
こちらは今回ゲットした2in1
Hand Sown... Home Grown/Silk Purse
Rock Me On The Water、 I Won't Be Hangin' Roundの試聴はこちら