- 男子たるもの思春期時代に芸能人(古っ)の女性に夢中になったり、ほのかな思いを寄せたりした思い出はだれでもあるはずだ。
僕の場合、小学校高学年の頃は小川知子や久美かおり。
久美かおりは知らない人が多いとおもうが、GSのザ・タイガースの映画「世界はボクらを待っているのヒロイン、
シルビー役だった人。
中学生時代は栗田ひろみ。(この子もあまりメジャーではないか)
大学時代はキャンディーズ、僕は少数派のミキちゃんファン。
海外ではメリー・ホプキンス、ダニエル・ビダルあたりが、中学生時代の憧れだった。
大変前置きが長くなってしまったが(こんなつもりじゃなかった(-_-;))、僕の高校~大学時代はリンダ・ロンシュタットがアイドルだった。
もちろんルックスだけじゃなくって、艶のある歌声といかにもウエスト・コーストというサウンドが大好きだった。
彼女を知ったきっかけははっきりと覚えていないが、多分イーグルス、ジャクソン・ブラウンを通じて辿り着いたのだと思う。
初めて聴いたアルバムが彼女の4作目、1973年に発表されたアサイラムからの第1弾アルバムとなるドント・クライ・ナウだった。
所謂レーベル買い、ジャケ買い、プロデューサー買い、参加アーティスト買いを始めた最初の頃の1枚がこの
アルバムだったような気がする。
プロデューサーはJ.D.サウザー。
今作ではJ.D.サウザーのナンバーの他、エリック・カズのラブ・ハズ・ノー・プライド、イーグルスのデスペラード、ニール・ヤングのアイ・ビリーヴ・イン・ユーなどを取り上げている。
ジャケットの垢抜けないビジュアルと同様に、まだまだヴォーカルのスタイルも確立されていないのであるが、今から思うと彼女の方向性のような物が少しずつ明確になってきた作品という気がする。
個人的におもしろいと思うのはニール・ヤングのアイ・ビリーヴ・イン・ユーのリタ・クーリッジのバージョンとリンダのバージョンを聴き比べると、それぞれのアプローチの仕方が微妙に違う所である。
リンダ・ロンシュタットについてはまだまだ語りたい事があるのであるが、それは次の機会にしたい。