人間とは意志を持った陶器のようなものである。
お気に入りの形になったら、自ら釜に飛び込むだけ。
それは即ち死を意味する。
釜の中は熱いぜ～。俺はまだ釜の中に入る形でもなけりゃ、熱さに耐える勇気もないわよ。
でもね、やっぱり生まれたからにはいつしかお茶目な陶器になりてえんだよ。
それは美味しい料理が乗っかったりする器であり、
それは綺麗な花を挿す花瓶でもあり、
ただ在るだけで楽しいオブジェでもある。
なんであれ、大好きな人に楽しんでもらいたい。単純に愛されたいのさ～。
中途半端になんかウニョウニョした感じで釜には入れん。
うん、いつ死ぬかはわからん。
おうよ、人生とはマジでわからん。
ただ言えるのは、いつ死が訪れようともお気に入りの形でおりたいってこと。
だって嫌やん？
穴の空いた湯呑みなんてさ。
誰にも愛されん。
翌週末には炎天下の蚤の市に並んでるだけさ。
それは嫌だ。
もういっかい幼稚園児の純粋さで言うよ。
嫌だ。
ああ、
29歳夏、
熱射病。
愛されたい。
とりあえずは、
生きてこそやわ。
もうい～かい？
ま～だだよ～。
明日はライブだ。
気合い入れて行くど～。しゃあっ！
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